グループワークのやり方まで詳述
意思決定者、社内外のパートナーなどさまざまなステークホルダーとの協業で進めることになる事業開発は多くの壁が次々に立ち現れる。そのときに寄るべき航海図とのなるような知恵や工夫が詰め込まれた内容だ。各ステップの行動を解説するところではグループワークのやり方まで書き込まれており、事業開発に向き合っているチームなら、本書を手元に置いておくと、つまずくポイントやそこからの脱出法を逐次チェックしながら業務を進めることができるだろう。ありがたいことに6ページにわたるチェックリストまでついている。
「入荷したばかりだが、もう1冊しか残っていない」と同書店の店舗リーダー、河又美予さんは反応のよさに驚きを見せる。いろいろな会社で多くの事業開発が着手されながら壁に突き当たっている状況が目に浮かぶようだ。
1位は『こうして社員は、やる気を失っていく』
それでは、先週のランキングを見ておこう。
(1)こうして社員は、やる気を失っていく | 松岡保昌著(日本実業出版社) |
(2)決定版! お金の増やし方&稼ぎ方 | 山崎元・堀江貴文著(徳間書店) |
(2)数値化の鬼 | 安藤広大著(ダイヤモンド社) |
(4)事業開発一気通貫 | 秦充洋著(日経BP) |
(4)世界が大不況でも資産を増やせるって本当ですか? | 林則行・佐藤隆太郎著(ダイヤモンド社) |
(4)新・ラグジュアリー | 安西洋之・中野香織著(クロスメディア・パブリッシング) |
(4)お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか | 黒田尚子著(日本経済新聞出版) |
(4)伝わる仕組み | 藤井貴彦著(新潮社) |
(4)お金の大学 | 両@リベ大学長著(朝日新聞出版) |
(4)嫌われる勇気 | 岸見一郎著(ダイヤモンド社) |
(リブロ汐留シオサイト店、2022年8月8~14日)
1位は「疲弊する組織や離職率の高い会社に共通する“あるある”と、その改善策」を紹介した本。「書店員おすすめ この夏読んでおきたいビジネス書10冊」の記事で、河又さんが推薦してくれた本だ。同数の2位に2冊、同数の4位に7冊が並ぶ。2位の2冊は、どう稼ぎ、どう貯め、どう増やすかをマネーのプロとホリエモンこと堀江貴文氏とで語り合った本と、本欄3月の記事「いったん数字にして考える 仕事ができる人の思考法」で紹介した仕事術の本だ。今回紹介した事業開発の本は4位に並んだ7冊の1冊に入った。
(水柿武志)