トレンドのぽってり靴に挑戦したいけれど、履きこなせる自信がない。そんな方はクレープソールのソレから始めれば、すんなりと自分のものにできますよ。汎用性が高く、一足あればお手軽におしゃれ度もアップ! 今回は、その効果的な取り入れ方を伝授しましょう。
ボリューミーなのに、軽快に見せられる
ぽってり靴といえば、なにをおいてもボリュームのあるフォルムがポイント。ですが、時には足元が重苦しくなりがち。それを回避できる秘策がクレープソールのソレをチョイスすることなんです。
クレープソールの靴といえば、代表的なのがデザートブーツタイプ。それでどうやって、ボリュームを回避するの? と思った方は、以下の点に着目を。
注目すべきはクレープソールの色。ライトベージュを基調にした優しい発色がポイントなのです。これが軽快に見えて、靴のボリュームを感じさせない、つまり重苦しく見えないって論法です。
その効能を理解すれば、ぽってり靴初心者も身構えずにトライできるかと。さらに、春に増える淡色の装いにも好相性という特性を生かすのがポイントです。それらを実践できれば、もう言うことなしでしょ。
そんなこんなで、いま注目度が高まっているクラークスの名モデルを使って、そのこなし方をご紹介しましょう。
■ Style 01
シューズのうまみを引き出す色バランスを意識しましょう
まずは春先に活躍するコート、白パンツとの合わせ方。かつては、デザートブーツといえばデニムやカーゴパンツなど、アメカジ風味のアイテムに合わせるのが定番でしたが、ドレスアイテムに合わせるのも一興。
しかもクレープソールを配したベージュ系シューズが際立つ配色に徹すると、おしゃれ度が急激にアップしますのでお見知り置きを。
こちらのパンツはオフホワイト、コートは華やかなチェック柄をチョイスしていますが、前者は靴と無理のないグラデーションを、後者は逆にコントラストを生み出しています。
そんな靴とうまくマッチする色や柄を効果的に取り入れるのがミソ。靴のボリュームは気にならず、むしろクレープソールのうまみを引き出し、かつおのおのが魅力的に見えるのです。
■ Point 01
ベージュとオフホワイトの濃淡は効果大
オフホワイトのドレスパンツとサンドベージュのデザートブーツ。そのカラーの相性の良さはご覧の通りです。ネイビーのワントーン合わせは定番テクですが、こちらの濃淡の利かせ方も知っておいて損はありません。
パンツも太すぎず、細すぎずの絶妙な裾幅に徹すれば、ぽってりしたデザートブーツがバランスよく収まりますよ。素材も厚手のチノなどではなく、ソフトタッチのものにすることで、より品よく見えます。
■ Point 02
華やかさ、増し増しでお願いします
せっかく足元が軽快なのですから、シンプルなステンカラーコートは、ベーシックな無地ではなく、チェックなどで華やかさをプラスするのが◎。足元は薄味ですから、トップスは多少、色や柄を盛るのが常とう手段です。
ベージュ系の淡色には、赤やオレンジといった暖色をベースにした色柄が好相性です。インナーをブラックのニットなどで引き締めると、その存在感はさらにアップします。
■ Style 02
セットアップのハズしにも効果を発揮
クレープソールのブーツは、セットアップスーツの装いにも活用できます。いまやカジュアルセットアップの足元といえば、白スニーカーやローファーなどが定番ですが、クレープソールのブーツは、それらとは一味違ったポイントをもたらします。
そもそもドレスとカジュアルの中間といった印象ゆえ、まさにカジュアルセットアップと相性が良いだけでなく、クレープソールは先述の通りボリュームがあっても重苦しい印象がないので、悪目立ちしにくいのです。
イマドキの仕事着に、ちょっとした遊び心をもたらすキラーアイテムとして、ぜひ活用されたし!