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スクー社長の森健志郎さん

スクー社長の森健志郎さん

社会人向けオンライン学習サービスを展開するSchoo(スクー、東京・渋谷)社長の森健志郎さん。24歳でリクルートを辞め、2011年に同社を創業した。会社主導の研修教育型ではなく、個人の学びの意欲に応えた動画授業を次々提供。リスキリング(学び直し)時代を迎え、需要が急増している。今注目の「社会人教育起業家」の素顔に迫った。

やり手営業マンが資金30万円で1人起業

「俺、飢え死にするかな」。11年秋、森さんは1人で起業したが、1年余りは「全然食べられず、あめ玉で3日間過ごすような苦しい日々が続いた」という。創業時の資金はわずか30万円。リクルートのやり手営業マンだった森さんはなぜこんな無謀な起業に踏み切ったのだろうか。

森さんは大阪市出身。高校までは野球漬けだった。明確なキャリア目標があるわけではなく、大学は自宅から通いやすい近畿大学に進んだ。就職活動時に「なんかデカいことがやりたい」と漠然と考え、総合商社7社を受けたが、英語の筆記試験で全落ちした。しかし、森さんのデカいことを受け止めてくれた会社が存在した。リクルートだ。インターンに参加して、社会課題を解決するアイデアを提案すると優勝。09年に同社に入社した。

「営業なんてチョロイな」。リクルートの住宅情報(現在のSUUMO)部門に配属され、千葉の街の不動産屋を回ったが、営業目標を楽々と達成した。「余った時間は漫画喫茶でつぶした」と笑う。わずか3カ月で本社に〝栄転〟。その3カ月後には不動産分譲の広告企画・プロモーションを行うクリエーティブ部門に移った。だが、そこに現れたのは「同社でも一、二を競う厳しい上司だった」という。

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