変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

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イラストはイメージ=PIXTA

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「高度化されたスキルを持っていると、他の領域にも転用ができます。使えるスキルが多いと、それらを組み合わせて、自分特有のスキルへと昇華できます」。ビジネススキルに詳しい組織コンサルタントの堀公俊氏は新刊の「ビジネススキル強化メソッド」(日本経済新聞出版)の中で、このように話す。では、どのように身に付けるべきスキルを見つけ出したらいいのか? NIKKEIリスキリングでは、同書の第3章「自分にふさわしいスキルを見つけ出す」を連載で紹介する。

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仕事に必要なスキルを身につける

◆どんなスキルが求められているのか

企業にとって重要となるスキル

ビジネススキルはとても種類が多く、全部習得するのは骨が折れます。ある程度は選択と集中をしないと時間がいくらあっても足りません。数あるスキルのなかでどれを自分のものにすればよいのでしょうか。

一番考えやすいのは、仕事に必要なスキル、すなわち企業や社会が求めるスキルを身につけることです。そうすれば、すぐに業務に役立ち、成果を高めることができます。これが、必要性から考える、ひとつ目のアプローチです。

一例を挙げると、国が毎年実施している「能力開発基本調査」(厚生労働省、令和3年度)のなかで、「企業の発展にとって最も重要と考える労働者の能力・スキル」を調べています。

これによると、管理職を除く正社員においては、50 歳未満では「チームワーク、協調性・周囲との協働力」(53%)、「職種に特有の実践的スキル」(38%)の順になっています。50 歳以上となると、「マネジメント能力・リーダーシップ」(55%)、「課題解決スキル(分析・思考・創造力等)」(38%)の順になります。

一方、正社員以外を見ると、「チームワーク、協調性・周囲との協働力」(53%)、「職種に特有の実践的スキル」(34%)の順になり、50 歳未満の正社員と変わりません。これらは、前年の調査でもほぼ同じ傾向が見られます。

チームワーク、マネジメント、問題解決のトリオに加えて、仕事に特有のスキルを身につければ、それなりに期待に応えられそうです。

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