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福岡でラジオの新番組 多彩なゲスト来訪(井上芳雄)

第115回

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NIKKEI STYLE

日経エンタテインメント!

井上芳雄です。前回、『行列のできる相談所』(日本テレビ系)の新MCに就任した話をしましたが、この春はほかにも新しいトークの仕事が増えました。5月6日からはエフエム福岡で初めてのレギュラー番組『井上芳雄 開演です!』がスタート。朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)では5月の金曜パーソナリティーを務めています。毎日何かの収録をしているような忙しさですが、気持ちを切り替えながら取り組んでいます。

『行列~』の初MCの放送は5月1日でした。僕はオープニングは見たのですが、見ているとどきどきしてしまうので、実はちゃんと見られていません(笑)。なので自分としてはよく分からないのですが、周りの人たちからは、初めてにしては落ち着いていたよ、と言ってもらえました。やっぱり『行列~』の司会はものすごく難しくて、MCの中でもいろんな要素があるから、そうすぐにしっかり回せるわけもないだろうし、周りの皆さんにフォローしていただきながら、なんとかやらせてもらっている感じです。

プロデューサーからは「力が入ってないところがいい」と言われました。芸人さんだと、なにかひとつ面白いことをやらなきゃとなるようですが、僕の場合は別に意識しているわけではないけど、無理に面白いことをしようとしないのが逆にいいのだそうです。とはいえ、しゃべっている中で面白いことがあれば、拾って膨らませたいのですが、今はまだ進行で頭がいっぱいな段階。これから学んでいかないといけないところだと思っています。

5月からは僕の地元、福岡のラジオ局、エフエム福岡で初めてのレギュラー番組『井上芳雄 開演です!』(毎週金曜、20時)が始まりました。福岡のキャナルシティ博多というショッピングモールの中に「キャナルシティ劇場」があります。僕が高校生ぐらいのときにできて、学生時代に足しげく通い、思い出もたくさんある劇場です。ずっと劇団四季の劇場だったのですが、この7月から様々な演目が楽しめるエンタテインメントシアターへと生まれ変わります。ラインアップを見ると、お芝居やミュージカル、コンサートなどいろんな公演があります。それらに出演される多彩なゲストをお迎えして、お話をうかがう番組です。僕の地元なので喜んでパーソナリティーをお受けしました。

新たな劇場の門出をお祝いするために上演されるのが、7月1日のリニューアルオープン記念公演の祝能「翁(おきな)弓矢立合(ゆみやのたちあい)」と狂言「二人袴(ふたりばかま) 三段之舞(さんだんのまい)」という演目です。そこで5月6日放送の第1回のゲストには狂言師の野村萬斎さん、5月13日放送の第2回には能楽師で人間国宝の梅若実桜雪(うめわかみのるろうせつ)さんにお越しいただきました。

野村萬斎さんの尽きない好奇心とエネルギー

萬斎さんは皆さんご存じのように、俳優として映像に出られたり、演出もされたりと、狂言以外の活動にも積極的に取り組んでおられます。そのバイタリティーの源を聞いたところ、あれもやりたい、これも興味があるという好奇心の強さを知り、尽きないエネルギーを感じました。僕もいろいろなことをやりたいタイプなので、その意欲があるうちはいくらでもやっていいんだと勇気づけられました。そんな萬斎さんでも、三谷幸喜さんや井上ひさしさんの作品に出たときには、現代劇なので狂言の型から離れようとするのだけど、それがなかなかできずに難しさを感じたとおっしゃいました。僕もミュージカル以外のお芝居に挑戦したときに同じような経験をしたので、共感したし刺激も受けました。

梅若さんは人間国宝でいらっしゃるのですが、芸歴70年を重ねた今でも声を保つことに気をつかっておられて、コロナ禍で公演ができなかったときも、毎日声を出して鍛えていらっしゃったそうです。なし得たことを振り返るというよりも現在進行形のお話ばかりで、現役感にあふれておられたのが、とてもすてきでした。上演される演目の祝能「翁 弓矢立合」は、そのものが天下太平や国土安泰を祈祷(きとう)する神事とされていて、正月や舞台開きのほか、お祝い事の催しに演じられるそうです。演者は神の役を演じるので、何日か前から身を清める生活を送るといった、伝統芸能ならではの習慣のお話も初めて知ったので、とても新鮮でした。

5月20日と27日に放送の第3、4回は、パントマイム・アーティスト、が~まるちょばのHIRO-PONさんがゲストです。8月28日に「が~まるちょば LIVE2022 STORIES"PLEASE PLEASE MIME"」が開催されるので、お越しいただきました。昨年の東京オリンピック開会式でのピクトグラムをモチーフにしたパフォーマンスにクリエイターとして参加されるなど、幅広い活躍をされています。そのエピソードも含めて、いろんなお話をうかがったのですが、すごく熱くて、思いがたくさんある方でした。パントマイムというと、見えない壁を手で表現するみたいな印象ですが、じゃあなぜ壁を表現しなきゃいけないのかという役作りのところは、僕たち役者とまったく一緒。言葉を使わないからこそ言葉以上のものを表現できるという気持ちでやっているというお話に感動しました。

ゲストのお話を30分間じっくり聞くという経験は、僕にとっても初めてです。TBSラジオでやっている番組『井上芳雄 by MYSELF』にもゲストが来てくださることがあるのですが、歌も歌うし、そこまで長くお話を聞けません。テレビでMCをしているNHKの音楽番組『はやウタ』も『行列~』も、いろいろな方が来てみんなで話す形なので、1人の方とのトークは初挑戦のスタイル。それも初回から自分のフィールドではないというか、ミュージカル畑ではないゲストの方々で、能や狂言もパントマイムも知らないことのほうが多いので、どうなるかと思いながらのスタートでした。実際に始まってみると、濃いお話が聞けてすごく楽しいし、ジャンルこそ違えど僕も表現する仕事なので、何かしらを極めている方のお話はためになることばかり。予想以上に面白い番組になったと思うし、またひとつ、役者とは違うベクトルの仕事ができつつあると感じています。

朝の番組は生活のリズムをつくるのが大変

5月は朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)の金曜パーソナリティーも務めています。5月18日に生放送される『THE DANCE DAY』というダンスNo.1決定戦の番組の総合司会を僕がするのですが、その予選を『ZIP!』で放送してきたこともあって、曜日パーソナリティーのお声をかけていただいたのだと思います。

『ZIP!』の後に放送される朝の情報番組『スッキリ』にはコメンテーターとして出させてもらっています。同じ日本テレビの朝の番組といっても、カラーや役割が全然違うのが面白いです。コメンテーターは、台本があるわけではなく、MCの加藤浩次さんが振ってくれたら自分の意見をしゃべるという、本当にフリートーク。一方、『ZIP!』はコーナーが細かく分かれて構成されていて、天気予報から始まり、どこかの中継が入って、毎日やっているコーナーがあって、それぞれで短くコメントしたり、時報をそのつど言うのが役割です。扱っている内容も、より生活感があるように思います。

水卜麻美アナウンサーの進行がすごく上手で、流れるように自然にトークを埋めていきます。それに合わせてコメントするのが楽しいし、勉強にもなります。水卜さんはアナウンサーなので、芸人さんのようにギャグを言ったりするわけではないので、そんな司会術の違いも感じつつ、いろんなものを吸収できています。

僕のおすすめコーナーでは、劇団四季の『バケモノの子』が素晴らしかったので、それをおすすめさせてもらったり、トニー賞授賞式の開催をお知らせしたりとか、演劇界やミュージカル界との接点も作れればいいと思っています。やはりミュージカル俳優として出ているというスタンスは崩さずにいたいですね。

朝の番組に出ていると、よく聞かれるのが「寝る時間はあるの?」ということ。実際、『ZIP!』に出る日は3時ぐらいに起きて、スタジオに4時ごろ入って、5時50分から番組が始まります。8時に番組が終わって、そのまま稽古場に入り、10時からは6月9日から帝国劇場で公演が始まるミュージカル『ガイズ&ドールズ』の稽古です。稽古は18時くらいまでなので、最後の方はもうろうとしている感じですね(笑)。8時スタートの『スッキリ』でも前日はあまり眠れませんが、『ZIP!』はもっと早いので、寝ようとはしますが、ずっと薄く起きている感覚で、眠るのをあきらめるみたいになります。1回それをやると時差ボケというか、ちょっとずつ体内時計のリズムが狂って、次の日は前より早く眠くなったりするので、朝の番組に出ると生活のリズムをつくるのが大変です。

5月は毎日何かの収録をしているという感じの忙しい日々です。とてもありがたいことですし、自分自身にとっても勉強になることばかりなので、うまく気持ちを切り替えながら、新しいトークの仕事に取り組んでいます。

『夢をかける』 井上芳雄・著
 ミュージカルを中心に様々な舞台で活躍する一方、歌手やドラマなど多岐にわたるジャンルで活動する井上芳雄のデビュー20周年記念出版。NIKKEI STYLEエンタメ!チャンネルで月2回連載中の「井上芳雄 エンタメ通信」を初めて単行本化。2017年7月から2020年11月まで約3年半のコラムを「ショー・マスト・ゴー・オン」「ミュージカル」「ストレートプレイ」「歌手」「新ジャンル」「レジェンド」というテーマ別に再構成して、書き下ろしを加えました。特に2020年は、コロナ禍で演劇界は大きな打撃を受けました。その逆境のなかでデビュー20周年イヤーを迎えた井上が、何を思い、どんな日々を送り、未来に何を残そうとしているのか。明日への希望や勇気が詰まった1冊です。
(日経BP/2970円・税込み)
井上芳雄
 1979年7月6日生まれ。福岡県出身。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。大学在学中の2000年に、ミュージカル『エリザベート』の皇太子ルドルフ役でデビュー。以降、ミュージカル、ストレートプレイの舞台を中心に活躍。CD制作、コンサートなどの音楽活動にも取り組む一方、テレビ、映画など映像にも活動の幅を広げている。著書に『ミュージカル俳優という仕事』(日経BP)、『夢をかける』(日経BP)。

「井上芳雄 エンタメ通信」は毎月第1、第3土曜に掲載。第116回は6月4日(土)の予定です。

夢をかける

著者 : 井上芳雄
出版 : 日経BP
価格 : 2,970 円(税込み)

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