インターネットを閲覧するためのウェブブラウザーは、パソコンで最もよく使うアプリでしょう。それだけに、より便利で快適なものを選びたいところ。筆頭候補は「Chrome(クローム)」と「Edge(エッジ)」。日常的な操作や注目機能を取り上げて、両者の実力と使い勝手を11回にわたって比較検証します。
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ブラウザーの用途で最も頻度が高いのは、ウェブの検索だろう。それだけに、検索のしやすさ、検索結果の見やすさは、ブラウザーの使い勝手を左右する。
起動時に表示されるウェブページを特に設定していなければ、両ブラウザーともに、起動直後の画面にはウェブの検索欄が用意されている。アドレスバーにキーワードを入力してウェブを検索できるのも同様だ。大きな違いは、使用される検索エンジン(検索サービス)にある。Chromeは「Google」での検索、Edgeは「Bing(ビング)」での検索になる(図1)。

Bingはマイクロソフトが運営する検索サービスだが、定番のGoogleに比べると、検索の精度や使い勝手に不満を感じることがある。その点では、Googleのサービスをよく使うユーザーほど、Chromeのほうが便利に感じられるはずだ。ただし、Edgeでも検索エンジンをGoogleに変えることは可能。「アドレスバーで使用する検索エンジン」を「Google」に変更し、かつ「新しいタブでの検索、検索ボックス⋯」の項目を「アドレスバー」にしておけば、アドレスバーで検索するときも、新しいタブの検索欄を使用するときも、Googleを利用できるようになる(図2〜図5)。



