会員制リゾートホテルに潜入気分!映える朝食ビュッフェ

次は完全会員制ホテル「東京ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート」(東京・江東)にある「イタリア料理 RISTORANTE OZIO」(リストランテ オッツィオ)。会員だけが利用できる豪華な施設だが、1階にある同店のみ一般の客も利用でき、朝食ビュッフェ「イタリアンマルシェ」(1人前4235円、税サ込、予約可能)が最近話題なのだ。
最寄り駅のゆりかもめ、東京ビッグサイト駅から徒歩約5分、あるいは、りんかい線の国際展示場駅から徒歩約10分。湾岸エリアの海風を感じながら、すがすがしい朝の散歩をしているうちに店に到着する。ビュッフェの営業時間は午前7時30分~11時(ラストオーダー10時30分)。車の場合はレストラン利用だと駐車場代が無料になる。年末に家族や友人たちとリッチで特別なビュッフェを楽しむのにお薦めだ。
店内に入ると数万個のスワロフスキーの装飾品がいたるところに飾られ、吹き抜けの天窓から降り注ぐ陽の光で美しく輝いている。外はおしゃれなテラス席で、噴水なども見え、まさに都会のリゾートホテルといった感じ。
ゴージャスな気分に浸りながら着席すると、スタッフが卵料理から説明をしてくれた。定番の目玉焼きやオムレツなど全4種あり、筆者は「エッグベネディクト」をセレクト。オーダーごとに調理してくれるという。

さっそくビュッフェカウンターに向かうと、おしゃれなワゴンが見えてテンションが上がる。塩パンやチョコパンなど、ホテルで毎朝焼き上げる自家製パンが6種並んでおり、自分で取って、トースターで軽く温める。
次はスープコーナー。取材時はミネストローネと三浦半島産野菜入りのポタージュ。カップに注いで一度テーブルに運ぼうとすると、「お席までお運びしますか?」とすかさずスタッフが声をかけてくれた。スープをこぼしたり、客席まで戻ったりしなくてもいいように気づかってくれるのだ。さすが会員制ホテルの接客サービス。
約30種類もそろえる日替わりの料理は、「三崎マグロのニソワーズ」「三浦漁港直送!海藻サラダ」「三浦野菜入りトマトパスタ」など。イタリア料理の本場・地中海と似た気候である三浦半島の食材にこだわっているという。これからの季節は三浦のダイコンやカブなども入ってくるのだとか。三浦半島産の鶏卵を使った濃厚な味わいの焼きプリンは、まるで本当の卵の殻のような白い器に入っていてとてもかわいらしかった(写真右下)。

ベーコンは福島県白河高原の清流豚を2週間熟成させて薫製に仕上げた自家製のもの。オーダーごとに料理人が目の前でカットし、温めてくれる。もっちりとした食感で、クセのないうま味で、香りが豊かで食べ飽きない。
席につくとちょうどいいタイミングで熱々の「エッグベネディクト」が運ばれてきた。半熟卵の上からかけたオランデーズソースにバーナーで焼き色をつけたものでインパクトがある(冒頭写真)。卵を割る瞬間は同伴者とスマホで撮影タイムも楽しめる。濃厚なオランデーズソースと半熟卵のとろりとまろやかな味わいがたまらないおいしさだ。
前菜、パスタ、フレンチトースト……を食べたというのに、最後にタイ米使用のパナンチキンカレーまで食べられてしまうから不思議。すべての料理を1回で制覇するのは難しく「またぜひ来たい」と思うのであった。撮影スポットが多いので、おしゃれして記念撮影も楽しみながらゆったり優雅に過ごしたい店だ。
(フードライター 古滝直実)