スマホでは、アプリの「権限」と固有のIDに注意個人情報防衛術(6)

日経PC21

現代は普通にネットを利用しているだけで、個人情報が脅かされる時代です。折しも巧妙な手口で個人情報を盗むウイルス、Emotet(エモテット)が猛威を振るっています。普段目にするネット広告も、あなたのネット上の行動を追跡しているかもしれません。安心かつ快適にネットを利用するにはどうするか。その勘所を6回にわたってお教えします。

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スマートフォンのプライバシー対策はパソコンと違って、アプリの権限に注意することがポイントだ。アプリはスマホの機能や情報を利用するが、プライバシーに関わるものは権限が必要となる。権限が適切か見極めるのが肝要だ(図1)。加えて、端末ごとに広告IDが付与され、ユーザーをトラッキングできるのもスマホならではの特徴(図2)。それぞれ順に見ていこう(Androidの設定メニューは機種によって異なる。画面はAndroid12を搭載したグーグル製の「Pixel」シリーズのもの)。

図1 アプリがスマホの上記のような機能やデータを利用するには権限が必要になる。必要以上の権限を利用するアプリがないか念のため確認しておくと安心だ
図2 スマホには広告配信用として固有のIDが付与され、アプリ内の履歴を収集する。グーグルとアップルで名称は異なるが、一般に広告IDや広告識別子と呼ばれるものだ

アプリの権限は、例えば地図アプリなら位置情報、電話アプリなら連絡先にアクセスする権限を与えることで正常に動作する。不正なアプリに権限を与えてしまうのは危険。仮に不正アプリにカメラの権限を与えれば、悪用して盗撮を許すことになりかねない。

Android(アンドロイド)ではアプリのインストール前に権限を確認できる(図3)。「権限マネージャー」では権限の一覧からアプリ単位で効率的に見直せる(図4)。一方iPhoneでは、アプリが権限を使用する際に許可を与える(図5)。図6の画面では各権限に関わるアプリを一覧表示できる。アプリごとの権限の確認も可能だ(図7)。