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2階エスカレーター正面のビジネス書新刊を並べた書棚に著者自筆の色紙とともに面陳列で展示する(八重洲ブックセンター本店)

2階エスカレーター正面のビジネス書新刊を並べた書棚に著者自筆の色紙とともに面陳列で展示する(八重洲ブックセンター本店)

本はリスキリングの手がかりになる。NIKKEIリスキリングでは、ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチし、本探し・本選びの材料を提供していく。今回訪れたのは定点観測している八重洲ブックセンター本店だ。来店客の回復基調は続き、東京駅が近い場所柄、地方から来た出張ついでのビジネスパーソンや外国人の姿もかなり見かけるようになったという。そんな中、書店員が注目するのは、自分の中にある言葉にならない思いを言葉にし、自分らしく生きるきっかけをつくる方法を説いた言葉のプロによる本だった。

『「言葉にできる」は武器になる。』の続編的内容

その本は梅田悟司『きみの人生に作戦名を。』(日本経済新聞出版)。梅田氏は缶コーヒー「ジョージア」のCMでおなじみの「世界は誰かの仕事でできている。」などのコピーで知られる第一線のコピーライターで、最近は言葉による起業家支援やベンチャー支援などにも仕事を広げている。

2016年に出した『「言葉にできる」は武器になる。』では、自分の内なる言葉と向き合い育てていく方法を説いてベストセラーになった。本書もその延長線上にある本で、生きる道を見いだすための考え方と方法を読者に提示する。キャリアに悩み、モヤモヤを抱えているビジネスパーソンには、格好の手がかりになるだろう。

自分は「長いトンネルのようなモヤモヤの中を生きてきたひとり」。そんな告白から本書は始まる。あきれるほど一貫性がなく、何をやっても長続きしない。ところが、「自分の中に生まれた内なる言葉と向き合い続けた結果、大発見をした」という。その結果、「うっすら感じていた自分の中にある軸に気づき、いままでの道のりを納得感をもって受け入れられている状態」になったと語る。

その方法論こそが、表題にもなっている「自分の人生に作戦名をつける」ということだ。具体的なやり方は「はじめに」の中でアウトラインが示されている。〈①経験を「きっかけ・行動・学び」の1セットとして捉える②過去と現在を振り返り、未来を思いを馳せる③「きっかけ・行動・学び」×「過去・現在・未来」の9マスから大きなベクトルとしての自分軸を見出し、名前をつける〉。著者が「9マス思考法」と呼ぶ枠組みを使う方法だ。

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