立体感あるフォルム 夏こそブラックがおすすめ

東京都台東区の蔵前にある「WEEKENDER SHOP(ウィークエンダーショップ)」オーナーの芹澤伸介氏にも話を聞いた。ベースボールキャップと比べると、一般的になじみが薄いバケットハットは、生地やフォルムにこだわって選んでほしいという。そんな芹澤氏が薦めてくれたのは、「THE HINOKI(ザ ヒノキ)」の一品だ。

人気ブランドのパタンナーを務めた檜宗憲氏と檜絵里氏が2015年に立ち上げた「ザ ヒノキ」。天然繊維、特にオーガニックコットンにこだわったコレクションを展開している。バケットハットにもツイル地のオーガニックコットンを採用。グレーとブラックの2色展開。THE HINOKI/OG Cotton Twill Bucket Hat 1万2100円

「繊維の中に空気が入っているような膨らみのある特殊な生地によって、立体感のある見た目に仕上がっています。やや深めのクラウンの形とも相まって、絶妙な雰囲気ですね。上品にかぶれるバケットハットを探している方には特におすすめです」

自然な立体感が出るクラウンのトップ部分
肌当たりのいいオーガニックコットン。コットンの裏地がつく

店頭では明るいグレーを手に取る客が多いが、芹澤氏のおすすめはブラックだという。

「春夏はブラックを避ける方が多いですが、ワンポイントでダークカラーを取り入れるとコーディネートが引き締まります。適度な光沢を帯びたセミマットな風合いなので、ブラックと言っても真っ黒という印象にはなりません。ぜひ夏場も取り入れてみてほしいですね」

トレンドのグリーンカラーのTシャツ。ブラックのバケットハットを合わせると落ち着いて見える

ヴィンテージ市場で人気 サイズ感も魅力のセーラーハット

「スタイリングが軽快になる春夏は、アクセサリーや帽子などの装飾品を取り入れたいというお客様が増えますね。今シーズンはキャップだけでなく、ハットの需要も高まっています」

東京都目黒区の東急電鉄中目黒駅近くにある「Coper(コペル)」の店長、張ケ谷鉄平氏はこう話す。バケットハットと同じ感覚でかぶれるという「CORONA(コロナ)」のセーラーハットを紹介してくれた。

ミリタリーのディテールを現代的に再構築する国内ブランド「コロナ」のセーラーハット。セーラーハットは米海軍の水兵が使用していた帽子の一種だ。特徴的な前下がりのツバは船の上で風に飛ばされないためのディテール。ツバ部分には芯地が入っておらず、洗濯できる。CORONA/UTILITY NAVY HAT. NATURAL DRILL 1万5400円

「僕のおすすめはコロナのセーラーハットですね。昨今のヴィンテージブームで、今注目を集めているアイテムのひとつです。1973年に公開された映画『セルピコ』の主演、アル・パチーノのセーラーハット姿がかっこよかったというのもこのアイテムを推す理由です」

ヴィンテージのセーラーハットはサイズが小さいものが多いため、現代的なサイズ感でかぶれるコロナのセーラーハットは人気が高いそうだ。

柔らかいコットン製で、クラウンはコロンと丸みを帯びた形

「ツバが前に下がった特有のフォルムがスタイリッシュで、ラフにかぶるだけでサマになります。ちょっとした小顔効果もあり、全身がバランスよく見えるのもポイントです。ミリタリー好きでなくとも、今季ハットを狙っている人にはぜひ試してほしいですね」

ベージュとヒッコリーの2色がある。どちらも人気があるそうだが、張ケ谷氏のおすすめはオリジナルの色に近く、スタイリングにも使いやすいベージュのほうだ。

「軽快なハットにはトップスも軽い素材感で合わせるのがコツです。リネンやレーヨンなど、軽くて清涼感のある素材や明るい色味を合わせると、今っぽくまとまりますよ」

コットンやリネンなど天然素材のアイテムを白のワントーンでまとめた

文:FACY編集部 平野美紀子(https://facy.jp/)


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