電通クリエーターから校長へ 学校をブランディング「越境転職者」は語る (下)

エン・ジャパンの近藤幸二郎さんが「越境転職者」たちのリアルに迫る本連載。最終回は、茨城県の水海道第一高等学校・付属中学校の副校長(2023年度に校長就任予定)として活躍する福田崇さんにインタビュー。電通グループでクリエーティブディレクターとしてキャリアを築き、22年4月より同校に出向。4年間の任期付きの校長先生として、学校教育の世界に飛び込んだ決意や出向という選択、経験を生かしながらの奮闘する日々について語ってもらいました。

現職でのキャリアか、長年の夢か

── 電通に籍を置きながら出向という形で働いているそうですが、なぜ、そうした働き方を選んだのでしょうか。

「電通で26年間働いてきて、本業は面白く、企業のブランディングに携わるクリエーティブディレクターは天職だと感じています。一方で、クリエーターは常にチャレンジを求める生き物。それが私にとってずっと夢を見てきた『教育』でした。出向であればキャリアが途切れるリスクを抑え、やりたいことに挑戦できることが、応募の決め手になりました」

「実は長いこと、本業のキャリアを大切にするか、教育に携わる夢をかなえるか、てんびんにすら掛けられずにきました。そういった時に出合ったのが、教員免許不要で出向で働ける茨城県の『校長公募』です。選考では教育委員会の方々や知事と面接し『私のやりたい教育』について話しました。出向という働き方も前向きにとらえていただき、先進性を感じました」

―― 電通側の反応はどうだったのでしょうか。

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