――このフォトブックの特徴の1つが、ライブ会場でファンが撮影した写真も掲載されていることですね。
「ライブでファンの方々が写真を撮ってくださるのも初の試みでした。それを応募していただき、写真集の中に盛り込みました。メンバー同士が曲の合間に笑い合っている写真や、自分が好きなメンバーのふとした表情とか、公式カメラマンさんが撮らないような、ファンだからこそ撮れるいい写真がたくさんありました。ファンの方からも、自分の撮った写真が載っていた、といった声が寄せられ、うれしかったです」
負けても立ち上がる姿、見せていきたい
――昨年12月に発売した11曲目のシングル「Break a leg!」、聞くと元気になる応援歌のような曲ですね。
「タイトルは幸運を祈る、という意味が込められています。この楽曲を歌う17人は、ラスアイサバイブという32人全メンバー総当たりの歌の対決を経て選抜されました。選抜バトルは辛かったですが、負けても何度でも立ち上がる私たちの姿が、皆さんを元気づけられたらいいなと思っていました」

――コロナ禍の今の日本や日本人に響く歌ですね。
「曲調も元気が沸いてくるメロディーですし、歌詞も明るく前向きです。私が特に好きなのは、2番のサビの『音をあげたり、諦めるのはいつだって出来る』というところです。選抜バトルなどで私自身、辛い時もありましたが、自分の夢のために食らいついていこうと思いました」
――若い世代に届けたいメッセージかもしれませんね。
「そうだと思います。学生時代は受験や就活など大変な時期も多いです。そんな時、この曲を聴いてくれたら、きっと元気が出ると思います。歌詞の中に『人それぞれ違うゴール』というのがあります。多様性の時代と言われますが、周りの人と同じでなくてもいい、自分なりに思うまま進めばいい、というメッセージを若い世代に届けたいです」
――ラストアイドルも5年目に入りました。ここから先、どんな目標や夢を持っていますか。
「ラストアイドルとしては武道館でのライブを実現したいです。個人の目標としては、女優の仕事を広げたい。私が女優として活動することで、ラストアイドルの知名度も上がればいいなと思います。ラストアイドルは様々な課題に挑戦し、壁を乗り越えてきたグループです。皆さんの人生で辛いことがあったら、私たちの曲を聴いて、少しでも元気になってくれたらうれしいです」
(聞き手は編集委員 鈴木亮)