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専業主婦歴17年、62歳、一人暮らし。今年の春、薄井シンシアさんは61歳で転職エージェントを使って転職をし、外資系ホテルの日本法人の社長になった。どっぷり仕事につかる毎日だ。

「無理をしてギリギリの状態で子育てと仕事の両立をしたり、焦りで副業をしたりすることは、すべての人にとっての正解ではない。子育てに専念した私は今、60代で仕事一色の生活。とても忙しいけれど、最高に楽しい! ワークライフバランスなんて、一生で取ればいいのよ」

そう話すシンシアさんは今、新しいロールモデルとして、20代から60代まで幅広い層の支持を集めている。シンシアさんの新著『人生は、もっと、自分で決めていい』(日経BP)から、担当編集者が後悔のない人生を歩むためのヒントを紹介する。

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47歳で社会復帰、50代で円満離婚、コロナ失業

17年間の専業主婦を経て、娘の母校のカフェテリアで「食堂のおばちゃん」として社会復帰したシンシアさん。47歳のときだった。時給1300円の電話受付からANAインターコンチネンタルホテル東京へ営業として転職、その3年後には営業開発副支配人に昇進し、2018年には、日本コカ・コーラに東京2020オリンピック・パラリンピックホスピタリティシニアマネジャーとして迎え入れられるなど、「異色のキャリア」を歩んできた。専業主婦の再就職を指南する著書『専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと』は、NHKでもドラマ化され、世間の注目も浴びた。

その後も58歳で円満離婚、61歳でコロナ失業をしてうつ状態になっても、スーパーのレジ打ち仕事をしながら転職活動をした。まさに怒涛(どとう)の後半人生だ。

キャリアの階段をひたすら駆け上がってきた部分に光が当てられることが多いシンシアさんだが、「実は、常に自信がなかった」と振り返る。

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