閲覧履歴が筒抜け?  「ターゲティング広告」の仕組み個人情報防衛術(3)

日経PC21

現代は普通にネットを利用しているだけで、個人情報が脅かされる時代です。折しも巧妙な手口で個人情報を盗むウイルス、Emotet(エモテット)が猛威を振るっています。普段目にするネット広告も、あなたのネット上の行動を追跡しているかもしれません。安心かつ快適にネットを利用するにはどうするか。その勘所を6回にわたってお教えします。

◇    ◇    ◇

どのサイトに行っても以前見た商品や関連した広告が出てくる。自分の行動が見透かされているようで不安になる――。これはユーザーに合わせて表示される「ターゲティング広告」と呼ばれるものだ。広告事業者は、複数のサイトにまたがってユーザーが閲覧したページの履歴情報を収集(図1)。ユーザーの関心事を分析し、興味がありそうな広告を表示する仕組みだ。

図1 広告事業者は複数のサイトにまたがってユーザーの閲覧履歴を収集している。この履歴を分析することでユーザーの関心が高い広告を表示する。このような広告を一般的に「ターゲティング広告」と呼ぶ。この仕組みがユーザーが監視されていると感じる一因となっている

ターゲティング広告の多くはクッキーを利用する。クッキーとは、ユーザーがウェブサイトを閲覧した際、ユーザーを識別するためのIDや訪問履歴などが記録される小さなテキストファイル。2度目にサイトを訪れた際、アカウント情報の再入力なしでログインできたり、ネットショッピングのカートに入れた商品が維持されるのは、このクッキーのおかげだ(図2)。

図2 クッキーの主な役割を挙げたがユーザーにとっても恩恵は大きい。ログインやショッピングカート、ページの設定などの保持には欠かせない。クッキーの役割はさまざまで、「必須クッキー」「機能性クッキー」「パフォーマンスクッキー」などと分類される場合がある