検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

老化の元凶「糖化」 リスクが高い人の特徴は?

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

日経Gooday(グッデイ)

この記事では、今知っておきたい健康や医療の知識をQ&A形式で紹介します。ぜひ今日からのセルフケアにお役立てください!

【問題】体内で余った糖がたんぱく質と結びつくことによって起きる「糖化」は、老化の元凶ともいわれています。糖化リスクの高い人の特徴として、以下のうち間違っているのはどれでしょう?
(1)血圧の上と下の差が大きい
(2)空腹時血糖値が異常値を示している
(3)体が柔らかい。前屈が得意
(4)老け顔である
(5)歯周病がある
答えは次ページ

答えと解説

正解(間違っている説明)は、(3)体が柔らかい。前屈が得意 です。実際には、体が硬く、前屈が苦手な人のほうが糖化のリスクが高いと考えられます。

体内で糖が過剰になると、余った糖がたんぱく質にくっついて「糖化反応」が起こり、その後、時間をかけてAGEs(終末糖化産物:Advanced Glycation End Products、エージーイーズ)になります。そしてこのAGEsが蓄積することで、皮膚や血管、内臓、関節、骨など全身に悪影響が及び、老化が進んでしまうことが分かってきました。

糖化研究の第一人者である昭和大学医学部教授の山岸昌一さんは、「AGEsは、新型コロナウイルスなどの感染症のリスクや、アルツハイマー病などによる脳の病気とも関係していると考えられます」と解説します。

通常、体には、ウイルスなどが感染した細胞やがん化した細胞を「異物」と認識し、除去しようとする「自然免疫」のシステムが存在します。ウイルスに感染したり、がん化した細胞に対して、NK(ナチュラルキラー)細胞などが立ち向かい、除去するのもその仕組みの1つです。「しかし、NK細胞などの免疫細胞は、血糖値が高く糖化ストレスの高い状態では、その機能が落ちることが報告されています」(山岸さん)

また、アルツハイマー病の患者の脳では、アミロイドβ(ベータ)というたんぱく質が沈着して塊になり「老人斑」というシミを形成します。老人斑は、神経細胞を破壊したり、炎症を引き起こしたりして、認知機能を低下させていきます。このアミロイドβは、AGEs化すると、凝集・沈着しやすくなることが知られています。

AGEsが全身のさまざまな機能に悪影響を及ぼすとなると、気になるのは、「自分の体の中で糖化は進んでいるのか」ということです。山岸さんは、以下の項目をチェックすることで、糖化のリスクをある程度確認できると言います。

糖化リスクのチェックリスト



血圧の上と下の差が大きい
AGEsが血管のコラーゲンにたまると、血管が硬くなりしなやかさを失う。すると、血液を全身に送り届ける血管の伸縮力が低下し、上の血圧は上がり、下の血圧は下がる。

空腹時血糖値が異常値を示している。あるいは、ここ数年、HbA1cが高めになった
空腹時血糖値が110mg/dL以上になると糖化のイエローカード。またHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が高く、6.1%以上になると食後の血糖値が高くなっている可能性がある。

体が硬い。前屈が苦手
コラーゲンに糖化が起こると関節の可動域が制限され体の柔軟性が失われる。

老け顔である
コラーゲンにAGEsがたまると、皮膚の弾力性が失われ、たるみやしわに。皮膚にAGEsがたまるとシミの原因にもなる。

歯周病がある
糖尿病があると歯周病が重症化しやすいことが分かっている。AGEsは炎症を引き起こし、歯周病を悪化させる。

50代で白内障を発症した
加齢により目の水晶体にもAGEsが蓄積する。たんぱく質と水でできている水晶体が加齢によって変化し、だんだんと白く濁ってくると白内障になるが、50代で発症した場合、その変化が早まっているサイン。

いびきが大きいと指摘された
睡眠時無呼吸症候群によって低酸素状態になるとAGEsが作られやすくなる。

握力が弱い、歩くスピードが遅い
筋肉にAGEsがたまると、筋肉の細胞がダメージを受け、筋肉量が落ちる。AGEsの値が高い人ほど、握力が弱く、歩行のスピードが遅いという報告がある。

風邪をひきやすい
AGEsは病原体の侵入を阻む自然免疫の機能を低下させる。

このチェックリストで多くの項目が当てはまる場合、医療機関などで糖化の度合いを具体的に調べる方法はあるのでしょうか。

山岸さんは、「炎症の有無を調べる指標として、『CRP検査』というものがあります。CRP(C-リアクティブ・プロテイン)は、体内に炎症が起きると血液中に現れてくるたんぱく質の一種です。最近、かなり高い感度でCRPを測定できるようになってきました。この数値が高い人は、AGEsがたまっていて慢性的な炎症が起こっている可能性があります。CRP検査ができるかどうかは、かかりつけ医に相談してみてください」と話します。

また、「AGEリーダー」という医療機器で直接AGEsを測定することもできるそうです。この小型の機器を腕にのせると、15秒ほどでAGEsが測定できます。 「一部のAGEsは特異的な蛍光を発生するため、この原理を利用して開発された機器です。これまでの研究により、AGEリーダーで測定したAGEsの値と実際に皮膚に存在するAGEsの量が相関することが確認されています。一度、『AGEリーダー導入施設[注1]』で検索してみてください」(山岸さん)

[注1]AGEリーダー導入施設(https://www.ages.jp/%E5%B0%8E%E5%85%A5%E6%96%BD%E8%A8%AD/)

この記事は、「糖化は感染症の重症化や脳の老化にも関わる リスクが高い人の特徴は?」https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/21/120800048/121300002/(柳本操=ライター)を基に作成しました。

[日経Gooday2022年5月30日付記事を再構成]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
画面例: 日経電子版 紙面ビューアのハイライト機能
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

健康や暮らしに役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_