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現代は普通にネットを利用しているだけで、個人情報が脅かされる時代です。折しも巧妙な手口で個人情報を盗むウイルス、Emotet(エモテット)が猛威を振るっています。普段目にするネット広告も、あなたのネット上の行動を追跡しているかもしれません。安心かつ快適にネットを利用するにはどうするか。その勘所を6回にわたってお教えします。

◇    ◇    ◇

個人情報が流出するケースとして考えられるのが、おおむね図1で挙げた3つのパターンだ。1番目はサービス運営会社からの流出。ここ数年、主に不正アクセスによる大規模な漏洩事件が続発している。ただし、これに対してユーザーの打つ手はない(図2)。ウェブサービスを利用する以上「絶対安全」はないと考え、むやみに個人情報を登録しないのが唯一の自衛策だ。サービスを退会したからといって安心はできない。退会後のデータの扱いは事業者によって異なり、一定期間保持されるケースもあるからだ。このケースでは、個別に削除を依頼する必要がある(図3)。

図1 個人情報が漏れる原因は主に3つ。1は企業からの流出だが、これはユーザー側で打つ手はない。2はフィッシング詐欺、3はウイルス感染で、この2つは自身に適切な知識があれば未然に防ぐことが可能だ

図1 個人情報が漏れる原因は主に3つ。1は企業からの流出だが、これはユーザー側で打つ手はない。2はフィッシング詐欺、3はウイルス感染で、この2つは自身に適切な知識があれば未然に防ぐことが可能だ

図2 国内の個人向けサービスのうち、ここ数年で件数が大きい主な漏洩事件を挙げた。原因の多くは企業サーバーへの不正アクセスによるものだ。このほかFacebookなども漏洩事件を起こした過去がある

図2 国内の個人向けサービスのうち、ここ数年で件数が大きい主な漏洩事件を挙げた。原因の多くは企業サーバーへの不正アクセスによるものだ。このほかFacebookなども漏洩事件を起こした過去がある

図3 画面は、個人情報保護に関する基本方針の策定や推進に携わる政府機関である個人情報保護委員会のウェブサイト。この4月に施行された改正個人情報保護法に基づき、退会後に事業者に対して個人情報の削除を要請できることを明言している

図3 画面は、個人情報保護に関する基本方針の策定や推進に携わる政府機関である個人情報保護委員会のウェブサイト。この4月に施行された改正個人情報保護法に基づき、退会後に事業者に対して個人情報の削除を要請できることを明言している

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