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ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測している八重洲ブックセンター本店だ。このところ平日の夜の来客もかなり戻ってきて、ビジネス書の売れゆきも回復している手応えがあるという。そんな中、書店員が注目するのは、ダメ社員からフリーランサーへ転身、高年収を稼げるようになった著者が説く仕事術と自己プロデュース術の本だった。

きっかけはLINE使ったマーケティングとの出合い

その本は中村誠『無敵の稼ぎ方』(KADOKAWA)。副題に「最小限のコストで最大限のお金に変える、最強のルール」とある。著者の中村氏は30代半ばで、LINE公式アカウントの構築・運用・配信代行やそのコンサルティングサービスを手がける会社、REXLI(愛知県岡崎市)を経営する。LステップというLINE公式アカウントに特化したMA(マーケティングオートメーション)ツールを使ってのサービスだ。この仕事で年商4億円を突破するところまで成長を続けている。芸能人や大物インフルエンサー、この本の版元でもあるKADOKAWAなど、手がけたアカウントは200を超える。

ところが、社会人生活のスタートは「まったく仕事のできない落ちこぼれ」。2年で辞めて独立起業しネット物販ビジネスを始めるも借金や支払いに追われる日々だったという。そこからどのように逆転人生を歩んだか、苦しみもがく中で自らたどり着いたその方法について熱い思いを込めて語ったのが本書だ。

「全リソース、全時間、全ノウハウを集中させて、1点突破する」「相手がドン引きするくらいやり込んで、期待値を5倍超えていく」「定期的な自分戦略会議で自分を見つめ直す」……。「誠words」と名づけて罫(けい)囲みで本文の折々に自らの仕事術のポイントを書きつけていく。

そうした要点自体は当たり前のことに思えるが、自身がこのMAツールに出合ってそこからLINEマーケティングの面白さに目覚め、熱中しながら仕事を拡大していくプロセスとともに読むと、不思議と納得感があり、勇気づけられる。

2階エスカレーター正面の新刊・売れ筋を並べた書棚に面陳列で展示する(八重洲ブックセンター本店)

2階エスカレーター正面の新刊・売れ筋を並べた書棚に面陳列で展示する(八重洲ブックセンター本店)

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