もう一つ、札幌のアイコンといえば国の重要文化財にもなっている「札幌市時計台」。ビルの谷間にある明治の時代に建てられた洋風木造建築の美しさは、いまなお多くの人をひきつけてやまない。その時計台から徒歩1分、JR札幌駅からも徒歩5分の距離にある「クロスホテル札幌」は、コンテンポラリーなアートが館内を飾るスタイリッシュなホテルだ。

野菜や魚介などを用いたパフェがスペシャリテ

これまでアートや音楽・舞踏を融合させた独自イベントや、サッポロ・シティ・ジャズとのコラボイベントを開催するなどクリエイティブな人たちが集まる新しい文化の発信拠点にもなってきた。

赤を大胆に使った特別室「クロスHIP」は、ビューバスも備えている

ビビッドなインテリアでスタイリッシュな特別室「クロスHIP」から、落ち着いた色調で北海道らしいモチーフやアートが室内にあしらわれたツインやダブルなど全181室の客室はいずれもバリエーションが豊富。最上階には、札幌の街が一望できる露天風呂付きの大浴場も備え、おしゃれさの中にくつろぎの施設があるのがまたいい。

季節の野菜などで作った”お食事パフェ”はメインダイニング「hache」のスペシャリテだ

北海道の旬の素材を中心にフレンチの技術を生かした料理を提供するメインダイニング「hache (アッシュ)」のスペシャリテは、季節野菜に時には魚介、時には肉料理を組み合わせた”お食事パフェ”。ガラス器に何層にも重なった盛り付けはまさにパフェで、彩りも美しく、次はどんな味が出てくるのか楽しみ。

レストランのある3階には、ひときわ目立つ真っ赤なスタンドピアノが。サッポロ・シティ・ジャズに出演したアーティストが食事に来て、興にのってこのピアノを弾くことも多いとか。よく見たら著名なジャズプレーヤーのサインもあった。

札幌は今年8月、市制施行100周年を迎える。キャッチフレーズは「札幌が、もっとはじまる。」。シメパフェ発祥の地とされる札幌は、食も滞在も創造性に富んでいるのは間違いない。

小野アムスデン道子
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスに。東京と米国・ポートランドのデュアルライフを送りながら、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。日本旅行作家協会会員。