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ヘッドハンターは本人の「発信」をウオッチしている(写真はイメージ) =PIXTA

ヘッドハンターは本人の「発信」をウオッチしている(写真はイメージ) =PIXTA

ヘッドハンターにスカウトされる形の転職は、好条件を期待しやすい転職パターンとされる。では、どうすればスカウトの声が掛かりやすくなるのか。関心の高まりを背景に、転職サイト「日経転職版」は特別セミナー「スカウトされる人、されない人」を開催した。スタートアップ専門の転職エージェント、キープレイヤーズ(東京・港)の社長で、ヘッドハンター兼エンジェル投資家でもある高野秀敏氏に、どんな人がスカウトされやすく、転職先で活躍できるのかについて聞いた。

――活躍できる人材になるためには、どんなことをすればよいでしょうか。

重要なポイントの1つが「成長市場」に行くことだと私は考えています。ビジネスパーソンがもっと大きな成功を目指そう、結果を出そうと考えても、周囲の人に比べて圧倒的に勝つということは、みんなが努力している中ではなかなか難しいものですし、それほど差がつかないものです。そういう意味で、伸びている産業や、先がどうなるかわからない産業に、時代の変化を見越して自分なりに調べて飛び込むということは重要だと思います。

高野秀敏キープレイヤーズ社長

高野秀敏キープレイヤーズ社長

私が今の仕事を始めた1999年ごろの転職市場では、主流は圧倒的に20代の若手で、30代以降になると採用のハードルが非常に上がっていました。それが徐々に変化して、若手の数が減り、労働人口が減り、定年という概念も変化し、「人生100年時代」といわれるようになりました。そうなると、30~40代はまだまだ若いですし、40~50代もますます活躍できる時代になったと思います。

――自己投資をすることも大切だといわれます。具体的にどんなものに自己投資すればよいでしょうか。

何でも構わないので、自分が「面白い」と思ったらすぐにやってみることだと思います。世の中で何か新しい動きがあったとき、大抵のことは実際にやってみなければわからないものです。行動に移すにあたってお金がかかるものももちろんありますが、「それくらいの投資はしていかないとダメだ」と考えて私は行動するようにしています。有料であることで最初の一歩がなかなか出せない人は少なくない気がしますが、「投資して効果があると思えば継続」「合わないと思えばやめる」でいいのではないでしょうか。

「大学のときのほうが勉強していた」「受験勉強のほうが頑張っていた」と言う人がいますが、私は社会に出てからが勉強のスタートだと思っています。少しでも仕事に役立つもの、仕事だけではなく人生に役立つものは何かと考えて、積極的に成長していくことが大事だと思います。

――これからのビジネスパーソンがキャリアを築く上で気をつけたいことがあれば教えてください。

私なら、転職するときに転職先の人材が優秀すぎると感じたら、その転職を考え直そうという気持ちになると思います。転職後に自分が主要なポジションをとれないかもしれないと思うからです。この考え方をしている人があまりいないような気がします。相手の弱みを補えるからこそ転職して意味があると思うので、自分がよいポジションをとれるかどうか、その可能性が高いかどうかを考慮に入れて考えることが必要だと思います。

要するに、転職を考えるならば、「転職後に活躍できそうな会社へ転職する」という点が重要だということです。転職するときは、会社のブランドや知名度、給与などが気になると思います。でも、転職後に活躍できる会社へ行かなければ、その先で不幸なことになると思います。自分が活躍できるかどうかを重視して転職先を選ぶことが、キャリアを築く上ではとても大切だと伝えたいです。

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