メガネが「重い」は買い替え時 店で納得いくまで調整

ふと、いつものメガネが「重い」と感じた。長いこと使っていると、加齢や体調などの影響でそういうことがある。フレームの替え時のサインである。さてと、メガネ貯金はいくらたまっていたっけ?

私がメガネに求めるのは第1に軽さ。そのためには妥協しないので、お高いフレームでも気に入ってしまったら買うしかない。だから、メガネ店に入る時には結構覚悟がいる。

次に重要なのがバランス。これがダメだと鼻当てやテンプル(耳にかけるツルの部分)にストレスがかかって、かけ心地の重いメガネになってしまう。外した時に鼻梁(びりょう)の両脇に跡がくっきり残るようなことも。今では売り場に素通しレンズ入りで陳列しているのも、実際に使う時と近い状態でバランスを確認できるようにした結果なのだそうだ。

左右のリム(レンズ周り)をつなぐブリッジにも幅の広さとカーブに微妙な違いがあり、サイズが合わないと瞳孔とレンズの光学中心(焦点距離の基準になるポイント)が重ならず、見えにくかったり疲れやすかったりするメガネになってしまい、頭痛の原因になることもある。

耳の上から後ろにカーブするモダン部分は、合わないと下を向いた時にメガネが落ちてしまうという理由から、お店ではぴったりめに調整されるが、それだと耳の上が痛くなってしまう人もいるので、納得いくまで調整してもらう方が良い。お店で何度も合わせ直してもらっているうちに気詰まりになってしまい、家で自分で調節したという話も時々聞くが、お店の方はメガネの利用者が多く、経験値も高いので、細部にこだわりたいこちらの気持ちは良くわかってくれている。信頼して。

フレームを選ぶだけで、かなり時間がかかってしまった。あれやこれやと目移りしやすい私は、これまでも気に入ったフレームをついつい買いだめてしまい、気がつけばもう200本を超えている。奇抜なデザインの物を見つけた時はもう、うれしくて買わずにはいられない。スパイダーマンのあの目や、テンプルからモダンにかけて、ハイヒールを履いたセクシーな女性の脚を模している物があったりと、その世界は奥深いのだ。