2022/8/25

日本玩具協会が主催する「日本おもちゃ大賞」では2021年から男女の区分けをやめた。米国でも女子が手に取りやすいSTEMおもちゃが増えている。性別に関係なく、子どもが自分の好きなものを選びやすくする意識を社会に浸透させることが必要だ。

数学とコンピューターサイエンスを専攻した一女性としては、理系に興味がある女性を応援したい。理系に進むといいことがたくさんあると思う。エンジニアはスキル次第で出産後も安定して働き続けられる。プログラミングは在宅勤務しやすく、女性がハンディを感じにくい仕事だ。

内閣府の調査では親が理系だった場合に娘が理系を選びやすくなることがわかっている。身近なロールモデルの存在で前向きな将来を描けるようだ。子ども向け理系イベントに参加し、楽しさを経験するのも一案だろう。周囲の大人は女子が理系に興味を示したらぜひその芽を育て、彼女たちの選択肢を広げてほしい。

スプツニ子!
アーティスト、株式会社Cradle代表取締役社長。インペリアル・カレッジ・ロンドン数学科、情報工学科を卒業後、英国王立芸術学院デザイン・インタラクションズ専攻修士課程修了。テクノロジーによって変化していく人間の在り方や社会を反映した映像インスタレーション作品を制作。2013年マサチューセッツ工科大学(MIT) メディアラボ助教に就任。その後、東京大学大学院特任准教授を経て、19年から東京芸術大学デザイン科准教授。https://cradle.care/

[日本経済新聞朝刊2022年8月15日付]