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これだけは見逃すな!映画監督おすすめ傑作配信ドラマ

映画監督・佐々木誠氏が薦める動画配信作品(前編)

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NIKKEI STYLE

2020年からの新型コロナウイルス感染拡大で、自由に移動ができなかった2年間で存在感を増したのが、定額動画配信サービスだろう。だが、見られる作品が多すぎて、何を見ればいいのか分からないという人はまだまだ多いはず。そこで映画誌「キネマ旬報」などで映画評の執筆もしている映画監督&映像ディレクターの佐々木誠さんに、21年に見て面白かった作品を教えてもらった。

地味なところにお金がかかっている『レイズド・バイ・ウルブス』

「僕は、もともと映画は映画館で見るタイプなんです。だから、今でもあの映画が面白いと聞けば、映画館に行って見ます」と語る佐々木さんだが、「同時に配信でも面白い作品が増えているから、配信で見る作品もだいぶ増えて。家で見ることが増えたので、腰のために、実はいいソファを奮発して買っちゃいました」と笑う。ちなみに加入している動画配信サービスは、Netflix に Amazon Prime Video に Disney+。そして今年U-NEXTにも加入したという。

佐々木さんが21年に見てすごいと思った作品として最初に挙げたのが、(『エイリアン』シリーズなどで知られる)リドリー・スコット監督のSFドラマ『レイズド・バイ・ウルブス』だった。

「そもそも周囲の評判がすごく良かったんです。それでU-NEXTに加入して見ようと思ったんです。リドリー・スコット監督が製作総指揮を務めていて、1、2話は彼が監督している。地味といえば地味だけど、その地味なところにむちゃくちゃお金をかけていて、リドリーの映画独特の繊細な美しさ、残酷な描写、そのクオリティーが再現されていました」

日本のオリジナル作品の中で面白かったのはNetflixの『呪怨:呪いの家』だった(配信開始は20年)。「演出を手がけた三宅唱監督は青春映画『きみの鳥はうたえる』などで知られています。ホラー畑ではない、人間関係の機微を描くのが巧みな三宅監督にあえて『呪怨』の新作を撮らせる。しかも、昭和から平成の犯罪史と絡めて"実録物"として描いているのが面白かったですね」

一方、エッジが効いた作品として挙げたのが、U-NEXTのケビン・ベーコン主演のクライムサスペンス『CITY ON A HILL/罪におぼれた街』。ケビン・ベーコン演じる悪徳FBI捜査官と正義感あふれる検事補(オルディス・ホッジ)がコンビを組み犯罪に挑むドラマで、製作総指揮をベン・アフレックとマット・デイモンほかが務めている。

「ベン・アフレックは、自身で監督、脚本、主演を務めた映画『ザ・タウン』でもボストンを舞台にしていましたが、この作品も90年代のボストンが舞台で、善悪がはっきりしている刑事ものではない。それぞれに思惑があって、犯罪が絡んで……。キャストもスタッフも豪華で見応えがあって、面白い」

90年代を思い出した2作品

話題になった配信作品についても聞いてみた。まず、Netflixの『全裸監督 シーズン2』から。

「前シーズンで成功まで駆け抜けて、今シーズンは成功の絶頂から落ちていく。こういう『グッドフェローズ』とか『スカーフェイス』のようなダークなピカレスクロマンって、僕もそうですが、多くの人が好きですよね。それに、80年代、90年代というのはNetflixユーザーのメインの人たちが青春を過ごしてきた時代背景があるので、そこがウケたんじゃないかなと思うんです」。実は佐々木さんもその世代。「90年代半ば、僕は半年ほどアダルトビデオの助監督をやっていたので、あの時代がうまく再現されているなと思いました。もちろん、デフォルメはされていますが、AVの現場の雰囲気はこういう感じだったなと、記憶がよみがえりました」

同じように同世代だと感じたのが、森山未來主演のNetflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』だという。

「原作者である燃え殻さんと同世代で、20代で1990年代を過ごした人間に、フィットする内容でした。『全裸監督』といい、『ボクたちは~』といい、80年代、90年代に青春を過ごした世代に向けて攻めている作品が話題を集めている気がしますが、内容は普遍的な人間関係を描いているのでどの世代の人が見ても共感するかな、とは思います」

21年、下半期に世界的なブームを巻き起こした韓国ドラマ『イカゲーム』はどうだったのか?

「僕は福本伸行先生、特に漫画『カイジ』の古くからのファンで。なので、『イカゲーム』を見たときには、内容的にはほとんど『カイジ』じゃないかと思って、面白かったけど、特に新しさは感じなかったんです。でも、『ハンガーゲーム』シリーズが世界的に人気だったり、21年は『今際(いまわ)の国のアリス』(Netflix)が配信公開し、映画『CUBE』が日本でリメイクされたり、やっぱり、多くの人がデスゲーム系を求めているんだな、と。『イカゲーム』は、多彩なキャラクターそれぞれクセがあって、演じる役者もハマっているので感情を揺さぶられるし、セットをはじめディテールにお金がかかっている。そういえば、マスク男の正体には驚きました。日本で、もしこの役をやるとしたら、誰だったら、見た人が『おっ!? 』と同じような驚きを感じるのかな。木村拓哉さんですかね(笑)」

作り手の熱が伝わってきた『地獄が呼んでいる』

21年11月19日から配信がスタートするや、全世界でNetflix視聴ランキング1位を記録した『地獄が呼んでいる』については、配信される前から楽しみにしていたという。

「実は、本作のヨン・サンホ監督の『新 感染 ファイナル・エクスプレス』『新 感染半島 ファイナル・ステージ』は、ロジカルな作り込みが素晴らしいのですが、僕は逆にそれが見事な設計図にしか見えなくて今ひとつハマらなかったんです。でも、『地獄が~』は、全6話のドラマという長尺が、その作り込みと絶妙なバランスで合っていて、作り手の熱も伝わってきて好きでした。脚本的にツッコミどころもありつつ、時代性を反映した細部の描き方、俳優たち、ワンシーンしか出ない脇役にいたるまで迫真の演技が背景のリアリティーを生み出して、荒唐無稽な設定ですがグイグイ引き込まれました。ラストも見事だったし、サンホ監督の演出の妙がより堪能できました」

◇  ◇  ◇

続く後編では、知名度はそれほど高くなくても見応えのある作品を、ドキュメンタリーまで広げて、紹介してもらった。

『愛について語るときにイケダの語ること』(20年/58分)
佐々木さんが編集および共同プロデュースを手掛けた作品。余命を知った身長112センチの青年イケダは自らの恋愛と性生活を記録撮影し、亡くなった。その残された記録映像をイケダの親友であり「相棒」などの脚本家、真野勝成さんが託され、異色の多様性をめぐる恋愛ドキュメンタリーとして完成させる。熊本Denkikanで公開中、 兵庫県の洲本オリオンでは2月17日から公開。今後の上映情報、詳細は公式サイトにて。https://ikedakataru.movie

(ライター 前田かおり)

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