
コロナ禍での巣ごもり消費をとらえる形で「ふるさと納税」の人気が高まっている。テレビで民間のふるさと納税サイトのCMを目にする機会も増えた。だが、「どう始めたらいいか分からない」「なぜお得といわれるの?」という方もいらっしゃるだろう。近づく年末は、各年のふるさと納税が「締め切り」となる時期。今ならまだ、2021年のふるさと納税ができる。仕組みや注意点を理解し、ビギナーが自分に合う楽しみ方で「参加」するにはどうしたらいいか。「イチから分かる『ふるさと納税』スタート講座」を3回にわたってお届けする。
1回目はコチラ:返礼品に加え節税でもお得 ふるさと納税今年するなら
◇ ◇ ◇
ふるさと納税の最大の関心事と言えば、やはりこの制度を使って寄付をした自治体から届く返礼品だろう(名称は「ふるさと納税」だが、実際には寄付の形をとっていること、並びに出身地など「ふるさと」に限るといった縛りがないことは前回、お伝えした)。第2回は、返礼品に注目してみたい。
返礼品への意識の高まりは、NTTコムオンライン・マーケティング・ソリューション(東京・品川)が21年5月に実施した、ふるさと納税に関する調査(有効回答者数は1119人)でも浮き彫りになった。これによると、ふるさと納税による寄付を実施したことがある人は全体の3割超。このうち、43.2%がこの制度による寄付の実施理由として「返礼品への興味」を挙げ、この項目は続く「節税対策」(37.1%)を5ポイント以上上回り、トップになった。ちなみに調査の対象は、学生を除く全国の20歳以上の男女だ。
注目度が高まる一方、近年は「寄付額の3割相当額まで」という規定が徹底され、ハイリターン(高還元率)の返礼品は見つけにくくなった。それでも、返礼品の数や種類は拡大の一途をたどっている。試しに「お礼の品掲載数ナンバー1」を標榜する民間のふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」の返礼品掲載数をみると、21年11月20日時点でゆうに37万点を超えている。
サイトの検索機能を使えば、自分が寄付する予算、あるいは欲しい品目ごとにニーズに合いそうな返礼品を探すこともできる。とはいえ、件数がこれだけ多いと「情報洪水」に足元をすくわれるかのように、あちこち目が移りがち。そもそも何を選んだらいいのか迷ってしまうという人も少なくないだろう。
そこで、ひとつの手掛かりとして、自分に合う返礼品探しの助けとなるチェックシートを作成してみた。繰り返しになるが、返礼品はとにかく膨大にある。このシートはあくまで迷った際の参考として活用してみてほしい。

いかがだったであろうか。A~Dのうち、当てはまるものが2つ以上あった項目の返礼品があなたへのオススメだ。