
全国のアパレルショップの情報を集めたウェブメディア「FACY MEN(フェイシーメン)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を超える利用者の閲覧情報を分析、次のトレンドを読み解く。
FACY MENの記事閲覧数を分析すると、「アウター」に関する記事が最も多く読まれていた。

記事の内容をみると、最も多く出てきたワードは「ダウン」だった。冬の防寒着といえば、真っ先に思い浮かぶほど、ダウンジャケットの人気は定着している。ただ、近年は羽毛の代わりに化学繊維の中綿を用いたアウターも増えている。

特に最近、よく見かけるようになったのが「プリマロフト」や「シンサレート」など、高い機能性を持つ化学繊維の中綿だ。いずれも羽毛より水に強く、着膨れしにくいといったメリットがあり、ダウンジャケットに替わる選択肢として浮上している。今回は、こうした化学繊維の中綿を用いたアウターについて、FACYに登録する各店舗におすすめを聞いた。
機能性は高く デザインはシンプルに
「一番の魅力は、自宅で洗濯できてお手入れがしやすいことですね。私自身も真冬はほぼ毎日化繊アウターを着ています」
そう語るのは、東京のJR高円寺駅近くにある「Lampa(ランパ)」(杉並区)店主の遠山勇氏だ。英国のアウトドアブランド、Keela(キーラ)の一着を紹介してくれた。

「中綿に、一般的な羽毛の約8倍の保温力があるとされるマイクロファイバー素材『プリマロフト』を使っています。高機能素材を使いながらも、デザインが極めてシンプルというのも魅力的ですね。ボリュームを抑えたシルエットなので、アウターとしてはもちろん、インナーダウンのような感覚でコートの下に着ることもできますよ」

着こなしの幅が広く、さまざまな年齢層に人気のアイテムだという。おすすめのコーディネートについても聞いた。
「機能性の高い生地を使ったスポーティーなボトムスを合わせて統一感を持たせるのもいいですが、個人的にはあえて正反対の印象を持つアイテムと組み合わせる方がおすすめです。例えば、チェック柄をあしらったウール素材のパンツなどはいかがでしょうか」


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