ビジネススタイルのカジュアル化が進み、オンとオフの境目も流動的になるなかで迎える季節の変わり目。これから、どんな服を買うか迷っている人も多いのでは? そんなあなたのために、さまざまなブランドやセレクトショップに並ぶ秋の服や小物のなかから、持っておくと必ず活躍する「使える」アイテムを厳選した。シリーズ4回目の今回は、ヒネリがきいたストライプ柄のネクタイやネッカチーフを紹介する。
コーデしやすい柄パターンだが装いのアクセントに
型破りストライプなタイ
目新しさを求めて奇抜な柄を攻めるのは失敗のもと。使いやすいストライプを基調としつつ、ちょっとしたヒネリがきいたものを選ぶのがコンサバ派の正解だ。
使えるポイント!
簡単コーデで新鮮に
■DIMAGLIA CRAVATTE(ディマリア クラヴァッテ)=左
マジメすぎないあんばいが今の時代にちょうどいい
ボーダー柄のストライプタイは普通に見かけるが、こちらは珍しいストライプ柄のニットタイ。しかも剣先付きゆえ、遠目には普通のシルクタイのように見えるのがユニークだ。トラッドな配色とニット素材の掛け合わせで、堅苦しくない折り目正しさを演出。1万2100円(ボーダレス)
■FAIRFAX(フェアファクス)=中左
無地に見えて、小剣だけストライプ!
大剣は至極コンサバなネイビーソリッドタイだが、小剣をストライプ柄に切り替えた異色の一本。小剣をずらして結べば、チラリとのぞく柄で遊び心を演出できる。逆に小剣を隠せばストイックに。シーンによって使い分けられるのが便利だ。11000円(フェアファクスコレクティブ)
■BREUER(ブリューワー)=中右
渋さと若々しさを両立した絶妙バランス
一見、織りでストライプを表現している生地だが実はプリント。あえてかすれたような発色に仕上げられていて、これもさりげない新鮮さを発揮している。落ち着いたブラウンベースにブルーとレッドの縞(しま)が走る配色は、渋さとともに若々しさも演出。1万6500円(コロネット)
■ATTO VANNUCCI(アット ヴァンヌッチ)=右
角度によって変化する幽玄な色合いも魅力
ダイヤ柄を織り交ぜた非常に複雑なジャカードタイだが、ワントーンの配色によってシックな印象にまとめているのがポイント。角度によってゴールドにも見える奥深いニュアンスも魅力だ。仕立てはぜいたくなセッテピエゲ。胸元にさらなる品格を呼び込める。3万7400円(レガーレ)
王道アメトラスタイルもタイの素材感で新鮮に
トラッドな紺×黄のストライプタイを生かして、ブレザーとBDシャツでベーシックに。とはいえ、ニットタイの素材感がきいてヒネリのあるコーディネートになっているのがわかるはずだ。普通のシルクタイより細めな6㎝の大剣幅も軽快感を演出。
チラリとのぞく小剣の縞で一歩先ゆくVゾーンに
控えめなチェックスーツにくっきりしたストライプシャツ。とくれば、タイは無地を選んで手堅くまとめるのが定石……だが、チラリとのぞく小剣で一歩差をつけられる。タイのストライプ幅が広いので、シャツの縞とケンカしてしまう心配もない。
威厳あるダブルスーツをプリントタイで軽やかに
ダブルスーツをタイドアップすると重厚な雰囲気が強くなりがちだが、プリントでストライプを表現したこのタイなら極めて軽快に仕上がる。ブラウンベースのタイはグレー系のスーツやジャケットと相性よし。秋めいてくる時季にぴったりだ。
華やかなタイと茶ジャケットの好対照
ゴールドがかったタイの色みに合わせて、ブラウンジャケットで大人っぽくスタイリング。シャツは定番の白や青でも悪くないが、若々しさも表現したいならカラーシャツを合わせるのがいい。BDシャツは襟ボタンを外して、無造作な表情を加味。