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今回取り上げるのは『テキストには書いていない 決算書の新常識』。コンサルタントとして長年、指導・助言に当たってきた著者が、会計・財務をめぐる最新動向を平易な文章でコンパクトに解説している。損益計算書や貸借対照表、キャッシュフロー計算書の財務3表に出てくる用語解説、読み方の勘所に始まり、近年注目されているIFRS(国際会計基準)やESG(環境・社会・企業統治)、東京証券取引所の再編など旬のテーマにも及んでいる。研修講師としての著者の豊富な知見をもとに、研修現場での裏話的な内容もあり、会計・財務は苦手という学生やビジネスパーソンにも手に取りやすい一冊になっている。

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著者の長谷川正人氏

著者の長谷川正人氏

著者の長谷川正人氏は大手コンサルティング会社のコンサルタント(日本証券アナリスト協会認定アナリスト)で、滋賀大学大学院客員教授も務めています。1958年の東京都出身。81年に早稲田大学政治経済学部を卒業し、同年、大手コンサルティング会社に入社。これまで市場調査や証券アナリスト、経営コンサルティング、財務研修講師などに従事してきました。著書に『ヤバい決算書』『コンサルタントが毎日やっている会計センスの磨き方』『決算書で読む ヤバい本業 伸びる副業』(いずれも日本経済新聞出版)などがあります。

決算の「常識」が変わる

決算書をはじめ企業の会計・財務では難解な専門用語が多く使われ、初学者にはとっつきにくいものです。なかには「IFRS」や「EBITDA」のように、門外漢にはどう読んだらいいのか首をひねる言葉も少なくありません。IFRSは「アイファース」などと呼ばれ、日本の上場企業が最近導入を進めている国際会計基準のことです。「イービットディーエー」などと呼ぶEBITDAは「利払い・税引き・償却前損益」と訳され、営業利益に減価償却費を足して計算する利益指標を指します。減価償却の負担が重い企業も、そうでない企業と同じ基準で収益力を比較できるというメリットがあります。

日本企業の決算も国際会計基準へのシフトが進む

日本企業の決算も国際会計基準へのシフトが進む

本書はこうした専門用語の解説から、財務3表の読み方、決算をめぐる企業や投資家の視点、足元で進む東証の再編に至るまで、会計・財務を取り巻く様々な状況を幅広く解説し、初学者が「これだけは知っておいたほうがいい」という内容が書かれています。

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