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1階入り口そばのメインの平台に展示する(八重洲ブックセンター本店)

1階入り口そばのメインの平台に展示する(八重洲ブックセンター本店)

本はリスキリングの手がかりになる。NIKKEIリスキリングでは、ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチし、本探し・本選びの材料を提供していく。今回は定点観測している八重洲ブックセンター本店だ。大きく話題になるようなベストセラーが不在という寂しさはあるが、ビジネス書全般の売れゆきは上向き基調が続いている。そんな中、書店員が注目するのは、自分にとってのいい会社選びをするための座標軸を業界横断的な膨大な取材を元に指し示した一冊だった。

「働く日本の生活者」の目で取材

その本は渡邉正裕『「いい会社」はどこにある?』(ダイヤモンド社)。副題には〈自分だけの「最高の職場」が見つかる9つの視点〉とある。著者はニュースサイト「MyNewsJapan」のオーナー・編集長を務めるジャーナリスト。新聞記者、外資系コンサルティングファームをへて2004年に起業し、一貫して「働く日本の生活者」の側にたち、雇用・労働問題の取材・執筆を続けてきたと略歴にある。

「はじめに」で著者は書く。「人生の各ステージで、優先順位をつけるための軸となるものは、なんだろうか?(中略)筆者は、この『軸』について、基本的な枠組み(フレームワーク)があるべきだ――との思いで、18年間、仮説をもとに検証しつつ、取材を重ねてきた。本書は、その集大成である」。本を手に取ると、その分厚さにまず驚かされる。集大成という著者の意気込みが845ページという分量から伝わってくるようだ。

本を開いてまず目に飛び込んでくるのが、巻頭に置かれたフルカラーのスペシャルコンテンツ「キーチャート集」だ。最初のページには〈学問の功利性マップと「新卒で雇われる力」〉のチャート。大学の有名校―無名校を縦軸、学部学科の功利性の高低を横軸としたチャートで、「上位で採用」「内定辞退の穴埋め要員」などと5つの「雇われ力」に分類されている。

〈リモートワークができる/できない 職種・業務・会社〉〈「ジェンダー視点による仕事選び」マップ〉〈社風マップ――「人柄の特徴」と「社内の人間関係」〉〈英語力が必要な会社、不要な会社〉……独自の視点から具体的な社名や業種・職種をマッピングした、これらの表だけでも十分見飽きない内容の濃さだ。

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