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日経ウーマン

自己肯定感を高めようと無理やりネガティブな気持ちを抑え込んでいませんか? ここでは誰でもできる、脳科学や心理学に基づいた自己肯定感の高め方を紹介します!

この人に聞きました
星 友啓さん
スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長。1977年生まれ。東京大学文学部思想文化学科哲学専修課程卒業。米・スタンフォード大学哲学博士を修了。同大学講師を経てオンラインハイスクールの立ち上げに参加し、2016年より現職。新著に『全米トップ校が教える 自己肯定感の育て方』(朝日新書)。

「ネガティブに感じるのは、『ネガティブ・バイアス』という脳のメカニズムによるもの。うまく付き合うことが大事」と話すのは、全米トップのオンライン中高一貫校の校長を務める星友啓さん。脳科学と心理学に基づいた手法で生徒をサポートする。

自己肯定感を高めるには、2つのステップがある。1つ目は、ありのままの自分を受け入れる「自己受容」。自分を受け入れた上で、現状を「ありがたく」思える何らかの「自分の価値」を見つけることが、2つ目のステップだ。

「自分の価値を肯定するなんてナルシストみたい」と思う人もいるかもしれないが、「人との比較による優越感に浸るナルシストと、自分が自分であることに価値を見いだす自尊心の高い人とは異なる。後者は幸福感が高く、心身も健康という研究結果も」。自尊心を育むメソッドを試し、自己肯定感アップを目指そう!

こんな人は要注意! メンタルに悪影響な「前向き行動」

嫌なことを無理に忘れようとする
無理やり忘れようとすると、ネガティブな気持ちが強くなるという。「ハーバード大学の研究では、自分の気持ちを抑え込みがちな人は疾患による死亡リスクが30%高まり、がんになる確率が70%上がるという報告も」。
失敗したことを人に相談する
心がネガティブなときは人に相談したくなるもの。「一度で済めばいいですが、ついつい何度も同じようなことを相談すると、人間関係が悪化することが研究で明らかになっています。かえって心の不安定につながる恐れも」。
ネガティブな自分を反省する
ネガティブな自分を責め、クヨクヨ考えてしまう「心の働き」により、問題解決につながる建設的な考え方ができなくなる。「ネガティブな心の声と対話することは、うつや不安症、過食症のリスクを高める報告もあります」。
クヨクヨする対象そのものに向き合う
「仕事でヘコんだときに、仕事に関係することで自己肯定しようとすると、余計ネガティブになり、目の前の問題を受け入れるのが困難に。ヘコんだ分野以外のことに目を向けることで、緊張やプレッシャーが軽減します」

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