日経クロステック

今回は、お薦めの雑談ネタをご紹介します。話題に困ったときに活用してみてください(写真はイメージ)=PIXTA

失敗談と成功の秘訣を話す

最も簡単なのは「失敗談」でしょう。これから新人が取り組む仕事について、過去の自分の失敗談を話すのです。脅さないように気をつけながら、失敗談を通して教訓を伝えます。

その際、くれぐれも真面目に話すようにしましょう。茶化しながら話すと、面白いエピソードとして聞いたほうがよいのか、教訓として捉えたらよいのか、新人は判断がつかないからです。

失敗談を話すときは、成功の秘訣も併せて伝えます。「そんなことをすると、自分で考えて工夫する力、失敗から学び取る力がつかなくなるのでは」という考え方もありますが、あまり気にする必要はありません。

まずは秘訣を教えて成功体験を積むことで自信をつけ、気持ちの余裕を持てるようにすることが重要です。それができるようになってから、自分で考えて実行し、成功・失敗体験を積みながら学んでいけばよいのです。

新人の指導でよくあるのが「自分で考えてやってみて」といきなり自力で取り組ませるケースです。そう言われても、知識も経験もない新人は「何を考えて、何をすればよいか分からない」と困ってしまいます。いたずらに混乱や不安を与えるよりも、まずは成功の秘訣を伝えてあげましょう。

自分が新人のときのことを話す

次は、自分の新人時代の話です。今さらウン十年前のことを、と思うかもしれませんが、新人の気持ちを想像するためにも昔のことを思い出して、しつこくならない程度に話してあげてください。

特に伝えていただきたいのは、自分が新人のときに学んだことのうち、時代が変わっても通用していることです。1つの例が「根回し」です。学生にとってはなじみが薄いのですが、社会人になると一気に重要性が増します。

「相手が驚かないように、可能な範囲で事前に情報を共有し、実際の会議や書類提出時に余裕を持って考えられるようにする」「自分の主張を小出しにして、相手が理解しやすい環境をつくっておく」といったように、根回しの考え方はビジネススキルとして重要だと思います。しかし新人研修ではまず教わらないので、先輩として伝えてあげましょう。

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部内事情を理解してもらう