日経ナショナル ジオグラフィック社

広大なマリク・ガット花市場で、結婚式、祭り、宗教儀式に飾るマリーゴールドのガーランドを売る人々。グッディ氏によると、インドでは普段からマリーゴールドがよく売れるが、特にディワリ祭の時期には需要が一気に高まるという(PHOTOGRAPH BY STEVE RAYMER, NAT GEO IMAGE COLLECTION)
ヒマラヤ地方の伝統的な結婚式。花嫁の家では、銀の盆に米やそのほか縁起の良いものをのせて花婿を出迎えるのがしきたりとなっている。この写真の場合、縁起物はやはりマリーゴールドの花びらだ。マリーゴールドは食用にもなり、インドの映画『モンスーン・ウェディング』ではおやつとして出てくる(PHOTOGRAPH BY MATTHIEU PALEY, NAT GEO IMAGE COLLECTION)

聖地でも飾られている

インドの町ジャイプールで催されたシク教の祭りで、マリーゴールドの花輪を着け、剣の先にもマリーゴールドを飾る男性。この写真はもともと、1963年5月号ナショナル ジオグラフィック誌のインド亜大陸の文化特集に使われたもの。マリーゴールドはヒンドゥー教の祭りと関連付けられることが多いが、インド亜大陸ではあらゆる宗教の人々にとって特別な意味を持つ(PHOTOGRAPH BY JOHN SCOFIELD, NAT GEO IMAGE COLLECTION)
魂を清めると信じられているガンジス川で、マリーゴールドとプラスチックごみの渦のなか水浴びをする男性。マリーゴールドは、聖なるガンジス川が天から下ってきたと考えられている日を祝うヒンドゥー教のガンガ・デュッセラ祭にも使われる。1960年、インド北西部の町クルバレーのガンガ・デュッセラ祭を訪れた考古植物学者ジャック・ハーラン氏は、大量のマリーゴールドに目を見張った。「いたるところにマリーゴールドがあふれていました。ガーランドが路上で売られ、テントから下げられ、玄関につるされ、首にかけられていました。クルバレーではマリーゴールドは聖なる花であり、トウモロコシやピーマンも、マリーゴールドの花の色になるように品種改良されてきました」(PHOTOGRAPH BY JOHN STANMEYER, NAT GEO IMAGE COLLECTION)
インド、ウッタル・プラデーシュ州にある聖なる池クスム・サロバルの寺院に散らされたマリーゴールドの花びら。ヒンドゥー教の神であるクリシュナが、池を取り囲む森を訪ね、女神ラダのために花輪を編んだという伝説がある(PHOTOGRAPH BY AMY TOENSING, NAT GEO IMAGE COLLECTION)
ヒマラヤにあるジャゲシュワル寺院で、巡礼者の頭上に吊(つ)るされたマリーゴールドのガーランド。ここは大小125以上の寺院からなる世界最大の寺院群で、宇宙を破壊し、再生させる力を持つシバ神が祭られている(PHOTOGRAPH BY MATTHIEU PALEY, NAT GEO IMAGE COLLECTION)

(文 AMY MCKEEVER、訳 ルーバー荒井ハンナ、日経ナショナル ジオグラフィック)

[ナショナル ジオグラフィック 日本版サイト 2022年10月30日付]