ついに還暦 「家事しながら運動」で今年も健康

この寅(とら)年でついに還暦となる。赤いちゃんちゃんこ姿の写メを送りまくるも良し、還暦ってなんだったかしら?と惚けるもよし、などとプランを考えていたが、年末が近づくにつれ、一生に一度のおめでたい経験ができるありがたさを行動に表したい、という前向きな気持ちになってきて、大掃除を徹底的にやる事に決めたのだった。  

まずはあれです。あれ名前なんて言うのですか? 壁の下の方に付いている床から5センチ位の幅の細い板で、その1センチほどの厚みの上にいつも埃(ほこり)が積もっているのが気になるあれ。その細い板ときたら家中の壁に張り巡らされていて手間がかかるのは瞭然。つい掃除を後回しにしてきたわけだが、今度こそさっぱりしてやるぞ。

5分も経たずに床を四つん這(ば)いの姿勢で移動する事にギブアップ。膝の頭が痛い。もっと楽に済ませる方法は無いものかとにわかづくりしたのが、1メートル物差しの先に床掃除用のふかふかした布と紙の合わせ技みたいな物を巻きつけ輪ゴムで止めた道具。埃の溜まった所にピタッと当てて滑らすと、なんと立ったまま楽々とれた、とれた!

家中の板を全て掃除するのに20分もかからなかった。更に使い回して、冷蔵庫や洗濯機の横や背中の壁との隙間に溜まった綿埃の塊まで見事に取り除けた。

一纏(まと)めになった埃の山を見つめている時にスーッと肩が軽くなる感じがした。

さらば積年のあれやこれやよ。禊(みそぎ)は終わった。人生2周目は私、美しくスタートするの。

大掃除は勢いづき、換気扇、ベランダ、トイレ、お風呂とやっつけ、掃除機を振り回しながらリビングにゴールしたのは、透明になった窓の外がすでに夕映えの時刻だった。 

しかし疲れた。。久しぶりに運動会に出場した後のような筋肉疲労で手足が重い。大掃除とは思った以上の運動量なのではないか? お茶を淹(い)れ、ソファーで一休み。おやつをつまみながらスマホで検索する。

やはり、大掃除は立派なスポーツなのであった。