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玉塚元一・ロッテホールディングス社長

玉塚元一・ロッテホールディングス社長

ファーストリテイリングやローソンの社長などを歴任後、ロッテホールディングスの社長に2021年6月、就任した玉塚元一氏(59)は小学校から大学までずっと慶応で過ごした。中学からはラグビーを始め、大学4年の時には全国大学ラグビーフットボール選手権大会(1984年)で準優勝の経験を持つラガーマンでもある。厳しい練習に耐え抜く「強靱(きょうじん)な体力」は小学生だった慶応幼稚舎時代に根っこが培われ、ラグビーを通じ学んだ「練習は不可能を可能にす」という教えは、その後の経営哲学にも通じている。

 体を鍛えることにも重点を置く慶応の幼稚舎。小学時代の数々のワイルドな体験は、今なお記憶に残る。

「玉塚証券」という会社を曽祖父が創業し、祖父が2代目社長でした。小学生になる際、幼稚舎を受験したのは、立教大出身の父が誰かに勧められたようで、たまたま合格できました。

振り返れば、幼稚舎は極めて特徴のある学校だと思います。「まず獣身を成して、後に人心を養う」と獣のような強い体を持ち、その後、人の心を養う、と強い体づくりに力点を置いている。これは慶応義塾の創立者、福沢諭吉先生の教えに基づいています。1000メートル泳げるようにならないといけないし、海での遠泳も経験しました。

北海道の大雪山に行ったこともよく覚えています。ホテルには泊まらず、野っ原にテントをはり、キャンプです。寝袋持参で、みんなで自炊もしました。幼稚舎にはお坊ちゃんやお嬢ちゃんも多いので、あえて「獣身」をつくるようなワイルドなことを学校側はやらせてくれたのでしょう。運動会もガチで激しかったです。

6年間クラス替えが無く、担任の先生も持ち上がりという学校も珍しいのではないでしょうか。実は僕の場合は2人の先生にお世話になったのですが、それは当初担任だった先生が2年後、舎長(校長)になられたから。その後、担任された先生から卒業後も、近況や今、自分はこんなことを考えている、といったことを伝えてくれる手紙をたくさんいただいたのを覚えています。

僕の場合は担任お二方とも当時、50代だったと思いますが、学校には若い先生もおられます。卒業後、担任の恩師を囲み、幼稚舎時代の教え子たちが幅広い世代で集い、交流が長く続くということだってあります。

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