急変する薬局業界 楽しく学びアップデート日本調剤・三津原庸介社長

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「クイズ王」伊沢拓司氏(右)と語る日本調剤の三津原庸介社長

新型コロナウイルスの感染拡大で、改めて医療・医薬の重要性について考える機会が増えました。超高齢社会、人手不足という問題もあります。調剤薬局の世界も、この10年で求められる仕事が大きく変わりました。街中の心強い存在である薬局はどのような未来を描き、どのような薬剤師を育てようとしているのか。全国にチェーン展開する日本調剤・三津原庸介社長と「クイズ王」でおなじみの伊沢拓司QuizKnock代表が語り合い、好奇心を育て、楽しく学んで自らをアップデートすることの大切さで意気投合しました。

「かかりつけ薬局」の役割、重要に

伊沢 処方箋をもとに薬を準備し、説明しながら手渡す……。調剤薬局というと、そのようなイメージがありますが、仕事の内容など変わってきていますか。

三津原 今、調剤薬局には地域医療を取り巻く様々な施設との連携や高度な医療への対応が求められています。例えば、超高齢社会の到来に伴い医療機関での入院治療から、自宅で治療を継続する「在宅医療」への移行が進められていて、入退院の前後で継続して患者さまをサポートし続ける「かかりつけ薬局」としての役割が増しています。弊社では10年以上前から在宅医療専門の部署を設け、施設スタッフや医師・看護師・ケアマネジャー等と連携して患者さまをサポートし、地域のニーズに応じた幅広い在宅業務を行っています。薬剤師がやる仕事、やってほしいといわれる仕事はこの10年くらいで急速に変わりました。また、日本調剤グループ全体で約4000人の薬剤師がいますが、ここ数年新卒の薬剤師を積極的に採用していて、入社5年以内の若手が薬剤師の半数を占めるようになった。若手の育成が弊社事業の発展のキーポイントになっています。

伊沢 そうなると、ますます学びが重要になってきます。御社は「教育の日本調剤」と呼ばれるなど、教育に定評があるそうですね。

三津原 スキルアップを個人や上司・先輩任せにするのではなく、体系化された教育プログラムとして整備しています。独自のカリキュラムに加えて学習システムの構築にも力を入れ、eラーニングで薬学や店舗管理に必要な実践的知識を学ぶことができるようにしてきました。弊社は全都道府県への出店を果たし2022年1月1日時点で692店舗ありますが、北海道から沖縄まで質の高いサービスを提供するにはどうすればいいかとなったとき、ツールとしてのeラーニングとシステム的なガバナンスを重視しました。講座内容は薬学分野から財務諸表の読み方まで多岐にわたり、経験年数に合わせた研修やキャリア形成の研修も行っています。さらに「外来がん治療専門薬剤師」など専門的な分野の認定取得を目指す強化チームを設けるなど、より深く学びたいと願う社員に対するサポート体制も充実させています。

学びも越境の時代 体力のあるうちに主体的に

伊沢 ご自身も米ジョンズ・ホプキンス大学の大学院で新たに学ばれ、昨年修士をとられたそうですね。

三津原 勉強は30代までにやっておいた方がいいと痛感しました。3年間オンライン中心でやりましたが、ライブで受講したものも多いので時差があり、早起きにならざるを得ない。すべて英語ですし、何度もやめようと思いました(笑い)。グローバルでディスカッションをやるので、ケニアの子とは午前3時から開始、なんてこともありました。

伊沢 すごいな。それこそ、今の学びですよね。

三津原 学費の問題さえクリアできれば、学べない理由は、ほぼないなと思いました。ハーバード大学でもマサチューセッツ工科大学でもオンラインで単位がとれる。物理的、時間的な制約で学べないことはない時代です。ずっと文系、経済系でやってきたので、最初の1年は同級生の多くを占める医師にとっては当然のことがわからなかった。だから、今振り返ると、自分でも恥ずかしい質問をしていたんだなと思います。でも先生に「医師ではない人間を入れることで、学校としてもダイバーシティをキープしたい。個別のプロジェクトのディスカッションも、個々人の特性の幅を持たせた、クリエイティビティを求めている」というようなことを言われました。

伊沢 それが多分、ほかの学習者にとってもいいきっかけにはなるのでしょうね。1個のジャンルでずっと同じ人たちが同じにやっているのではなくて、アカデミアも開くし、産業も開くし、学校も開く。

好奇心、子供のころの自己肯定体験がカギ

三津原 伊沢さんは仲間とQuizKnock社を起業されましたね。動画配信サイトに週2回くらいのペースで動画を上げられていますが、いつも「よく思いつくなー」と驚いています。

伊沢 大学院の1年目がつらくて、僕にはもうこれしかないなということになった。アイデア自体は考えていましたが、周りを固めるとか、お金まわりをやるとか、てんでできないので、そういうことは周りに助けてもらいました。1年目から「いつネタ切れになるかな」と言っていましたし、それは5年間変わっていない。それでもやはり前に前にというのは、主体的に仕掛けていきたいという思いが我々にあるということですね。

三津原 単純にクイズが面白いというのを超えて、今では教育というところまでやっていますね。

伊沢 もともと教育とクイズの相性がいいなと思っていました。サービスを始めるときに、クイズを通してより主体的に情報を摂取してほしいな、能動的に摂取してほしいなということがありました。クイズは必ず情報を投げかけてくれますから、ツールとしていいなと。長期的に目指せる何かがあるということが大事で、僕たちは楽しく知的な遊びをしているロールモデルになれたらと思います。

三津原 QuizKnockの活動を見ていると、楽しいから学ぶし、学ぶから楽しいのだろうと感じます。好奇心はどうしたら増えるのでしょう。

伊沢 一番のポイントは自己肯定感を初期に与えられたかどうか。子どもたちと話していて、頑張る自分がすごいなと思える体験をしたかどうかは結構、好奇心に関係してくるのかなと思っています。講演会に行くと、必ず子供たちに聞いている質問があります。「嫌いな勉強ある」と聞いて、その理由を2分くらい問答する。その後に好きな勉強を聞いて、その理由も聞くと、意外と英語は好きだけど数学が嫌いで、「英語は積み重ねるから好き、数学は積み重ねるから嫌い」と言う子がいる。「同じじゃん」と言っても、「同じ積み重ねるでも違う」という。

三津原 なるほど。それは面白いことを聞きました。

伊沢 数学の先生が最初、ちょっと性に合わなかったから、最初の1、2を積み重ねられなくて嫌いになった、英語はかっこよかったからやれた、というようなことを言っている子供たちがいる。最初の段階で楽しくなるような仕組みをつくってあげたり、「すごいね」「偉いね」とほめてあげたりすると、別にちょっと楽しくないジャンルが来てもその苦手なものを乗り越えている自分自身が好きでいられるから上達する。好奇心を持ち続けられると飽きない。初期に「できたね」「頑張ったね」という、頑張る自分がすごいなと思えるような体験をしたかどうかは、結構、好奇心に関係してくるのかなと、子供たちを見ていて思いました。

三津原 よく日本人は自己肯定感が低いといわれますよね。

伊沢 そうですね。一方で70歳、80歳になっても学び続ける方がいます。講演会などを開くと、「80歳です。漢字検定の勉強始めました」みたいなおばあちゃんが来てくれて、めちゃくちゃうれしい。本当に気の持ちようだなと思いますね。

三津原 そういう方は表情や振る舞いも明るく見える。主体性が大事なのですね。今日は勉強になりました。

伊沢 こちらこそ、ありがとうございました。

伊沢拓司さん(いざわ・たくし)
『QuizKnock』代表。私立開成中学校・高等学校、東京大学経済学部卒業。中学時代より開成学園クイズ研究部に所属し高校時代には、全国高等学校クイズ選手権史上初の個人2連覇を達成。

(注)感染対策に考慮の上、撮影時のみマスクを外して撮影を実施しています。

【PR】提供:日本調剤 / 企画・制作:日本経済新聞社 コンテンツユニット