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何をスキルアップするかは、何のために働くかを決めることでもある(イラストはイメージ=PIXTA)

何をスキルアップするかは、何のために働くかを決めることでもある(イラストはイメージ=PIXTA)

「高度化されたスキルを持っていると、他の領域にも転用ができます。使えるスキルが多いと、それらを組み合わせて、自分特有のスキルへと昇華できます」。ビジネススキルに詳しい組織コンサルタントの堀公俊氏は新刊の「ビジネススキル強化メソッド」(日本経済新聞出版)の中で、このように話す。では、どのように身に付けるべきスキルを見つけ出したらいいのか? NIKKEIリスキリングでは、同書の第3章「自分にふさわしいスキルを見つけ出す」を連載で紹介する。

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◆好きだからこそ努力ができる

スキルアップの好循環をつくる

ひとつのスキルをモノにするには少なからず時間がかかり、継続こそが力となります。ましてやレベル3を目指すとなると、一生かけて取り組まないとその域に達しません。

そのために一番大切なのは必要性でも親和性でもありません。何より好きであることです。

人間誰しも好きなことに対しては一所懸命に努力し、工夫や改善も惜しみません。我を忘れて熱中して、いわゆるフロー状態になりやすくなります。その結果、上達が早くなり、高いレベルに到達できます。まさに「好きこそものの上手なれ」です。

しかも、上達するとますます好きになり、さらに努力するようになります。スキルアップの好循環ができ上がるわけです。

好きな人にはかなわない

【事例】 家電メーカーに勤めるDさんは、社内きってのアイデアパーソンとして知られています。アイデア会議をやると、桁違いのアイデアを出してみんなを圧倒してしまいます。

 Dさんは、とにかくアイデアを考えるのが大好き。アイデアノートや付箋を常に持ち歩き、思いついたことを書き留めています。毎日アイデアを考案することを10年以上続けており、社外の同好の士との交流も盛んです。

アイデア関連の書籍をすべて読み、ありとあらゆる発想法も熟知しています。社内講師としてアイデア創造のやり方を教えることもあります。

 そうやって蓄積されたアイデアは商品開発に活かされ、表彰されたことも一度や二度ではありません。特許や改善提案の数においても毎年上位にランクインします。

当人は、特別なことをやっているという意識はなく、「好きなことだから」と言います。これしか能のないアイデアマニアだと自分では考えているそうです。

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