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給与アップやキャリアの広がりを考慮すると、IT業界への転職が検討に値する(写真はイメージ=PIXTA)

給与アップやキャリアの広がりを考慮すると、IT業界への転職が検討に値する(写真はイメージ=PIXTA)

「中長期的に年収を上げていくには、どんな業界に転職すると有利ですか」。こうした若手メーカー社員の疑問に対し、人材紹介を手掛けるクライス・アンド・カンパニー(東京・港)の丸山貴宏社長に語ってもらいました。

冒頭の質問の背景には、中高年を対象にしたリストラや先輩社員の給与の伸び悩みを目の当たりにし、自社の将来性やこれからの給与の上昇に懐疑的になっていることがあります。単に給与水準が高い業界としてはコンサルティングや商社、金融機関などがありますが、同業以外からの転職はなかなか難しく、あまり現実的ではないでしょう。

給与水準が高いIT業界 裾野も広く

将来の給与アップやキャリアの広がりを考慮すると、IT(情報技術)業界への転職が検討に値すると思います。もちろん、異業種からの転職は決して簡単ではないのが大前提ですが、ITは業界として給与水準が比較的高い上、これからの市場拡大が確実で、裾野も広いので、さまざまな受け皿があります。

もし、メーカーで働き続けて35歳くらいになると、年収が上がる転職はしにくくなります。他業界への転職が難しくなり、同じ業界内をぐるぐると回るしかないのです。一方、20代のうちにIT業界へ転職すれば、給与が上がる可能性がいろいろな方向に伸びていきます。給与アップが目的の人にIT業界を提案するのはこのためです。やはり年齢が高くなるほど異業種からの転職は困難になるので、転職するなら20代の方が有利になります。

実際、他業種からIT業界への転職の動きはあります。その中でも採用ニーズが強いのは大手企業を顧客対象にしたITスタートアップ企業のエンタープライズセールス(大手企業を中心にした直接営業)部門です。その背景には、クラウドでソフトを提供するSaaS(サース)などのサービスを手掛けるITスタートアップが大手企業を攻めあぐねている現状があります。

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