そこで自社業務のIT化やデジタルを活用したサービス作りに関わり、あわよくばどっぷり浸かっておくと、将来はIT業界に転職できる可能性が広がります。難しいのは自社内のIT化プロジェクトに若手社員が関われるかどうかです。公募などの機会があったら、積極的に手を挙げていくとともに、自分が選んでもらえるように目の前の仕事に一生懸命に取り組み、成果を出していく必要があります。

「1人DX」 キャリアを広げる

こうした機会に恵まれなければ、自分が担当している仕事の無駄や非効率な部分に着目し、ITによる解決にチャレンジしてみることです。例えば、NHKのニュースで画面に映し出される新型コロナウイルスの新規感染者の数を示す日本地図はエンジニアではなく、記者がプログラミングした「感染者数マップ作画システム」を使用しています。この記者はインターネット関連の取材をする中でプログラミングの勉強を始め、記者の業務効率化にそのスキルを活用するようになったそうです。こうした人材が社内にいたら、DXを推進する経営者は放っておかないでしょう。

初歩的なスキルでもできることはありますし、最近は複雑なプログラミングが不要な「ノーコード」などの利用しやすいツールも出てきています。いわば「1人DX」の勧めですが、好奇心を持ち、こうしたチャレンジをしていくと、IT業界への転職に限らず、さまざまなキャリアの可能性が広がっていくと思います。

丸山貴宏
クライス・アンド・カンパニー社長。リクルートで人事採用を7年担当した後、1993年に30~40代の経営幹部を中心にしたビジネスプロフェッショナルのための人材紹介会社、クライス・アンド・カンパニーを設立。著書に「自分に合った働き方を手に入れる!転職面接の話し方・伝え方」「そのひと言で面接官に嫌われます」ほか。

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