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SDGs教育事業に挑む難波さん

SDGs教育事業に挑む難波さん

SDGs(持続可能な開発目標)教育を核に各種プロジェクト事業を展開するHands up(ハンズアップ、東京・渋谷)代表取締役の難波遥さん。2019年のフェリス女学院大学のミスコンテストに優勝、20年にはミスユニバーシティ日本大会でグランプリに輝いた。なぜミスコンの女王が社会起業家になったのか。

社会貢献は容易ではない、仙台の母も悩む

「社会性と経済性のバランスをとるのは難しい」。12月初旬、自転車で日本一周に挑戦中の難波さんは、仙台市の女性を訪ねた。SNS「インスタグラム」上で「はるそら」と名乗り、仙台を訪ねる旅人の支援をやっている2児の母だ。彼女は多くの旅行者にミサンガを作ってあげるなど、仙台の母として、旅人の間では有名人。「いつか旅人の第二の実家となるゲストハウスを経営したいが、社会貢献しながら、経済性も担保するのは容易ではない」と悩む。

難波さんも「私も他の学生と様々な地球貢献活動をしているが、持続可能性を考えないといけない」と共感した。現在、フェリス大の4年生、数々のミスコンで優勝し、スポーツ万能でコミュニケーション能力も高い女性だ。普通に就職活動をしていれば、一流企業の内定も次々とれただろう。しかし、選んだのはSDGs普及・支援の社会起業家。なぜあえて困難な道の選択をしたのだろう。

難波さんが生まれ育ったのは静岡県の菊川市。小学校の頃、両親は離婚。地元の結婚式場などで司会業をやっていた母親が娘と息子3人の計4人を育て上げた。決して裕福な家庭ではない。

高校受験失敗もインターハイに出場

人に勧められて行動するタイプの子どもだった。優秀な兄が通っていた公立高校を受験したが、失敗。私立高校の陸上部に入ったが、記録はいずれも中途半端な結果に終わった。「運動神経に優れ、体力も抜群だ」と友人の母親と陸上部の顧問に促され、7種競技に打ち込み、インターハイ出場を果たした。

数学も得意で、学校の推薦で静岡県立大学を受けたが、再び失敗した。「なんか自分はダメ、人に言われた人生、自分の人生を生きていない」と悔しさがにじみ、落ち込んだ。しかし、母親はこう言った。

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