池照 そうだよね。私が意識しているポイントは2つ。「グレー」と「濃淡」よ。

池照 まずは「グレー」。人間の目は、色がついているところに注目するようにできている。スライドの上に色々な色があると、どこを見ていいかわからなくなってしまうの。だから、まず全体をグレーで作って、見てほしいところだけに色を与える。こういう考え方で色を使うと、どこが重要なのかが一目でわかる資料になるよ。

今市 なるほど! 確かにグレーをうまく使うと、どこに注目すべきかが一目瞭然ですね。グレーってこんなに便利な色なんですね。ついついたくさん色を使って、何でもかんでも塗り分けようとしてしまってました!
池照 そうだよね。今市くんの気持ちもよくわかるけど、そこはグッとこらえて色を絞ろう。色はスライドをわかりやすくもわかりにくくもする、両刃の剣だからね。
今市 色は両刃の剣。肝に銘じます!

濃淡で統一感と華やかさ演出

池照 さて、2つ目のポイントは「濃淡」。グレーが便利とはいっても、なかなかグレーだけでは表現しきれないこともあるし、あまり白黒で作りすぎると寂しい印象になる。営業資料などは、ある程度華やかな印象があった方がいいからね。そういう時は、「濃淡」をうまく使うといいよ。

今市 なるほど。1つの色からいくつかの色を作るんですね。確かにこうすると、なんか「そろってる感」が出る感じがしますね。
池照 そういうこと。このようにすると資料に統一感が生まれ、全体として見やすく美しい印象になる。ちなみに、色の濃淡を変えたい時は「塗りつぶしの色」のカラーバーを使うと便利だから使ってみて。

今市 すごい……! こういう風に色を作ればいいんですね。うっかり、パレットから似たような色を選ぶところでした。
池照 この方法を使わないと、同じ青色を使っても微妙にズレた感じになってしまいやすいので注意して。あと、メインに使う色を選ぶ時は、少し地味な色を使うことも大切。あまり派手な色だと、目が疲れちゃうからね……
今市 ギンギンに真っ赤を使ってました……そりゃ部長も怒りますね、これは。
池照 部長、最近ドライアイ気味って言ってたからね……
今市 よし、きょう中に資料を修正して、再度見てもらいます! あと、ついでにおすすめのドライアイに効く目薬をプレゼントしますね!
池照 そういうところだけ妙に気が利くんだよなあ……

トヨマネ(豊間根青地)
1994年東京都生まれ。東京大学工学部卒。サントリーで通販事業のCRM・広告などを担当する傍ら、趣味のPowerPointで作成したスライドがTwitter(@toyomane)で反響を呼ぶ。「くだらないけど、ためになる」をモットーに、スライド作成に役立つノウハウや、あまり役立たないネタ画像等を発信。 近著「秒で伝わるパワポ術 仕事でもSNSでも〈いいね〉がもらえるスライド作成のコツ」
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