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皆さんは、紹介された求人票に「英語上級以上」と書いてあったら、どうしますか? 英語にそれなりに自信があっても、応募するのをちゅうちょする方は多いのではないでしょうか。しかし、果敢に挑めば大きなメリットがあります。人材紹介会社のジェイエイシーリクルートメント(JAC)の黒沢敏浩プリンシパルアナリストが解説します。

日本人は、英語力を問われた際に自分に最高評価を付けない(≒だから「上級」とはなかなか考えない)、という傾向があります。また、英語ができるようになればなるほど、「自分はまだまだ『上級』ではない(≒上には上がある)」と感じるようなケースも多いと思います。

「初級」の人よりはできると自信をもって言えるけれど、「自分は上級以上」とは自信をもって言えない、という人は少なくなさそうです。

転職で必要な英語力は?(写真はPIXTA)

今回は、「『英語上級以上』の求人には、実際にはどの程度の英語力の人が決まっているのか」を見ながら、求人票における「英語上級」をどのようにとらえるべきかを考えてみます。

英語力「上級以上」求人の半数以上は「中級以下」で決定

まずは下記のグラフをご覧ください。

英語力「上級以上」を提示している求人票において、実際にその求人への転職が決まった人の、英語力レベルの分布です。(※2021年のJAC転職決定実績より)

重要なのは、これが自己申告である点です。求人票での要求は英語力「上級以上」にも関わらず、実際に決まった人の英語力レベル(自己申告)は、「中級」と「上級」が同じぐらいの比率です。日系でも外資系でも、「中級」以下が全体の過半数を占めます。

つまり、たとえ求人票に「英語力上級以上」と書いてあっても、自称「中級」の皆さんが応募をちゅうちょする必要はない、ということがわかります。

特に「経験を買う」中途採用では、有力な候補者の数が非常に少ないケースが多く、求人票に記載されている応募条件のいくつかを満たしていなくても内定することも珍しくありません。特にビジネス経験豊富な皆さんに対してお伝えしたいことは、「英語力中級の人は(もっと)自信を持ちましょう」ということです。

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