日経PC21

1文字1セルの形式はアウト、結合はフラッシュフィルで

役所の申請書などのように、1つのマス目に1文字ずつ入力する形式になっているExcel表をたまに見かける(図3)。これでは入力しづらいのはもちろん、入力された数値などをデータとして利用するのが難しい。

図3 いわゆる“Excel方眼紙”の入力フォームでたまに見かける例。文字列や数値をバラバラのセルに入力すると、データベース処理はもちろん、検索もできない

分割して入力された文字をまとめて結合する方法はいくつかあるが、フラッシュフィルが意外と便利だ(図4)。数値データになると先頭の「0」が消えてしまうが、「表示形式」の「ユーザー定義」で表示できる(図5)。

図4 登録番号のすぐ隣に、連結した文字列を1つだけ入力して同セルを選択(1)。「データ」タブの「フラッシュフィル」をクリックする(2、3)
図5 Excelが推測して残りのデータを自動で連結してくれる。ただし、結果が数値となったため先頭の0が省かれてしまった。当該範囲を選択して「セルの書式設定」画面を開いたら(1)、「表示形式」タブで「ユーザー定義」を選んで「種類」欄を半角の「0000」にする(2〜4)。なお、登録番号が「M401」といったように英字などを含んでいる場合、フラッシュフィルの結果は文字列になる

(ライター 土屋和人)

[日経PC21 2022年12月号掲載記事を再構成]