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写真はイメージ=PIXTA

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転職市場の拡大や副業促進などを踏まえ、リカレントやリスキリングなどの学び直しが促進されるようになりました。一方で、年を取るにつれ学びに対して消極的になる人が増えるのもまた事実です。しかし今、子どもたちの学びのスタイルすら変わろうとしています。その変化は、大人の視点からも学びになるものです。

「生きる力 学びの、その先へ」

ビジネスパーソンの皆さんにはあまり縁がありませんが、学習指導要領というものがあります。文部科学省により定められ、幼稚園から高校に至る教育方針として、10年ごとに改訂されているものです。主に公立学校において活用される教育の指針となっていて、法的拘束力はないのですが、実質的に強い影響力があるとも言われています。

近年では、それまでの詰め込み型教育からの脱却を図ったゼロ年代のいわゆる「ゆとり教育」改訂、その後2010年代になると改めて学習量を復活させた「脱ゆとり教育」としての改訂が続いてきました。

この学習指導要領が2020年から2022年にかけて新たに変化しています。

「生きる力 学びの、その先へ」

そんなキーワードを軸として、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を要領の主題にあげています。そして今回の学習指導要領が策定された背景説明にはこんな文言が並びます。

・受け身の観点に立つのであれば、難しい時代になる
・変化を前向きに受け止め
・現在では思いもつかない新しい未来の姿を構想し実現したりしていくこと

このような方向性は、子どもたちだけでなく、ビジネス社会で生きる私たちにもそのまま適用できる考え方ではないでしょうか。

これから社会に出てくる子どもたちがそうして学んでくるのなら、もちろん、今社会にいる私たちも「受け身にならず、変化を前向きにとらえ、新しい未来を構想し実現してゆく」ようになることが望ましいのは当然です。

しかし現実に周囲を見渡してみると、そんな積極性のある人たちばかりでないのもまた事実です。むしろ「受け身で、変化に否定的で、過去を懐かしむ」人たちの方が目立つかもしれません。

そのように人材が「育って」きてしまった背景には、私たちの学びの姿勢が深く関わっています。

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