時計の薄さ わずか1.8mm
「ウルトラのNFTでユニークなのは、このデジタルアートです。動くコンテンポラリーアートを鑑賞できるだけでなく、定期的にブルガリから異なるアートが届きます。スマホで見るだけでなく、リビングルームの大型モニターに映し出して楽しむこともできます。ブルガリのお客様にはコンテンポラリーアートに関心のある方が多いのです。今回のウルトラは、時計とともにコンテンポラリーアートを贈る、というコンセプトなのです」

――QRコードから入るデジタルの世界では、時計のムーブメントのバーチャルツアーを体験したり、メーキング動画やインタビューなどにもアクセスできるそうですね。
「デジタルエコシステムの全貌はまもなく明らかになります。ウルトラのもう一つの驚きは、こうした複雑な機構が収まっているにもかかわらず、時計の薄さがわずか1.8mmしかないことです」

――薄さで世界記録を打ち立てるのはこれが8度目です。10周年を迎えたオクトは発売2年目に自社ムーブメントを搭載し、薄さへの挑戦を続けてきました。オクトがブルガリの時計製造に与えた影響とは何でしょうか。
「時計業界で有名なアイコン(代表的なモデル)ウオッチは1960年代から70年代に発売され、50年ほどの時を経て価値が確立されたものが多いと思います。一方、オクトはわずか10年で21世紀のアイコンウオッチの仲間入りをしたと思っています。成功の要因は、薄さへの挑戦というオートオルロジュリー(高度な時計製造技術)を磨いてきたことです。その技術はブルガリの他の時計、例えばセルペンティの小型時計などの成功に寄与しています」

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