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女性だからといって特別扱いはしない(写真はイメージ=PIXTA)

女性だからといって特別扱いはしない(写真はイメージ=PIXTA)

キャリアアップを目指す女性は年々増えている。国内最大級の社員口コミサイト「OpenWork(オープンワーク)」が7月末にまとめた「女性の成長環境がある企業ランキング」によると、トップは日用品大手のP&Gジャパンだった。就職人気企業ランキングでは上位にあまり登場しない会社だが、何が評価されたのか。

「男女格差は全くなく、完全に実力主義」「完全フレックス制で直行直帰」「外資系企業なのに福利厚生も手厚い」。いずれもOpenWorkの口コミにあるP&Gの3人の女性社員の書き込みだ。他企業の口コミをのぞくと、会社に批判的な書き込みも少なくないが、P&Gの場合、退職を決めたという男性社員も「社員を大事にする本当に良い職場だった」と締めくくっている。

OpenWorkによると、P&Gの成長環境スコアは26.295。人事評価の適正感や人材の長期育成、待遇の満足度など5段階のスコアに加え、「女性の働きやすさ」などのフリーアンサーを解析し、点数化したという。2位はグーグル、5位にサントリーホールディングス、17位に三菱商事、そして20位にトヨタ自動車と著名企業が続く中で首位に輝いた。

若手がチャレンジしやすい職場環境

しかし、通常の就職人気企業ランキング調査では、P&Gは女子学生にも上位にあまり見かけない。本当に女性が成長し、活躍できる会社なのか。人事統括本部シニアディレクターの市川薫さんは「確かに会社の知名度はそれほど高くない。商品名を前面に出す戦略なので、一般の学生さんが十分に認識していないかもしれない。それに女性に優しい会社かといえば違う。女性だからといって特別扱いはしない。男女関係なく成長環境を整えるように心がけている」と語る。

最大の特徴は若手がチャレンジしやすい職場環境にある。市川さんは「私は新人時代から20年余り営業をやってきた。他社であれば、1年目は先輩について回り、2年目に先輩に手伝ってもらいながら見積もりの資料を作成し、3年目からやっと1人立ちというケースが少なくない。しかし、P&Gは新人から顧客を担当し、戦略立案からプランの提示、フォーロアップまで責任を持った仕事を任せられる。相当の裁量権が与えられる」という。

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