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新型コロナウイルス禍が2年近く続く中、多くの企業でリモートワークが定着した。通勤時間の削減などメリットも多いが、社内のコミュニケーションの問題など、いくつかの課題もみえるようになった。働く場所と働く人の生産性はどう関係するのか。本書『どこでもオフィスの時代』は、こうした課題を解決するための1つの手法としてワーケーションを提案する。

「Work(ワーク)」と「Vacation(バケーション)」を組み合わせた造語として生まれたワーケーションとは、リゾート地や地方など、普段の職場とは異なる場所で働くこと。そこから何が生まれるのか。本書は新しい働き方の可能性を多面的に考えることを促してくれる。

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著者の一般社団法人みつめる旅は、長崎県・五島列島を舞台に「価値観を揺さぶられる人生の旅」を提供することをミッションとする法人です。本業では東京でIT企業社員、経営コンサルタント、広報PR、編集者兼プランナーとして働く4人が副業として設立しました。

著者に加えて、独立研究者で著作家の山口周氏が序文とコラムを執筆しています。山口氏は慶応義塾大学大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程を修了し、電通、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)、コーン・フェリー・ジャパンなどで戦略策定、文化政策、組織開発などに従事しました。現在はライプニッツ代表で、著書に『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)などのベストセラーがあります。

「自分で決める」ことを取り戻す

ワーケーションは、いつもと違った場所で仕事をすることです。もちろん、必ず旅にでないといけないわけではありません。自分にとって居心地がいい場所を選び、そこで仕事をすることこそが重要だ、と著者は指摘します。

オフィスや自宅以外の自分の好きな場所を選び、WORK(仕事)とVACATION(休暇)のバランスも自分の好きなように決めて過ごす。これが、私たちの考えるワーケーションの定義です。
海の近くで過ごすか、森の中で過ごすか、はたまた温泉宿や都心のラグジュアリーホテルで過ごすか。(中略)
ワーケーションという体験をしようとすると、このように自分で決めなくてはいけないことが無数にあります。そして、この「自分で決めること」にこそ、自分の人生の主導権を取り戻すためのきっかけが豊富に詰まっているのです。
(第1 章「ワーケーション思考」で人生の主導権を取り戻そう 22ページ)

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