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英名門ラグビー校が日本上陸 中高からグローバル競争

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NIKKEI STYLE

渋谷教育学園渋谷中学・高校(渋渋、東京・渋谷)、同幕張中学・高校(渋幕、千葉市)の両校を創立した田村哲夫校長(85)。東京大学など国内の難関大学のほか、海外大に合格する生徒も増えている。校長ブログの第8回では、英名門校が日本進出を決めるなど中等教育分野でも、グローバル競争が激化していることについて、語ってもらいました。

国内の大学受験より一足早く、欧米など海外大学の受験がスタートしています。渋渋、渋幕両校にもマサチューセッツ工科大学(MIT)など米欧の有名大学を志望する生徒がいます。海外大学進学の壁となるのは学力以外で言えばおカネの問題ですね。しかし、ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正さんなど、ご自身の財団を通じて海外大学の進学支援をしてくださる経済人が出てきています。先日、柳井正財団関係者に話を聞きましたが、コロナ禍でも海外大の志願者は増えているようです。

特に増えているのは、すでに海外に暮らして現地校やインターナショナルスクールに通っている生徒だそうです。ネーティブ並みの英語力を備えているようですが、そのような生徒は大学を卒業後も海外で暮らし、日本に戻ってこないかもしれないですね。

一方で気になるのはグローバル化しなくてもいいと、内向き志向の日本人がいまだに多いことです。二極化してきています。

英名門校が日本上陸、実は中国人がターゲット?

出生率の低下により、21世紀末には日本の人口は現在の半分以下の5千万人前後にまで減ってしまうそうです。他のアジアやアフリカの諸国はなお人口が増加傾向にあるなか、日本は国際競争力を維持できるのでしょうか。たとえ、日本で暮らしていても外国の人とコミュニケーションをとれなくては、豊かな生活はできなくなるかもしれません。英語をしっかり学び、グローバル化に対応していくことは不可避だと思います。

最近、衝撃的だった話があります。2023年に英国の名門パブリックスクール「ラグビー校」が日本に進出します。千葉大学などと提携して、千葉県内に拠点が開設するようです。この学校はラグビーの発祥地として知られますが、ボーディングスクールと呼ばれる全寮制の「イートン校」などと並ぶ英国の伝統的な中等教育機関なのです。優秀な生徒はオックスフォード大学やケンブリッジ大学に進学します。

日本にも次々とインターナショナルスクールや国際バカロレア認定校(海外の大学に入る資格を得られる教育プログラム)が誕生しているので、ラグビー校の日本上陸自体はそんなに驚きませんでしたが、同校のアジア戦略に愕然としました。

中国語の入学案内の説明書も用意されているようです。日本人だけではなく、中国人の受け入れも考えているわけです。香港の人権問題もあり、英国の名門校は、中国本土ではなく、あえて日本に進出し、むしろ中国人をターゲットにしているかもしれません。

中国の富裕層は子どもの教育に非常に熱心です。中等教育の段階で海外の学校にどんどん留学させます。最近、渋渋、渋幕両中学校にもまだ数人のレベルですが、中国や韓国の子弟が入学します。1~2年で他の欧米のスクールに転校する生徒もいます。まるで転職していくかのように、より優れた教育環境を求めているわけです。

グローバル教育の波 日本の保護者も不可避

大学のみならず、中等教育でグローバル競争が始まっています。日本人だから日本の小中高等学校を経て国内の大学を卒業して社会に出ればいいという考え方は過去のモノになるかもしれません。実際、日本人にも、シンガポールなどの海外に移り住み、子どもにグローバル教育を受けさせている家庭は増えています。現地にはUWCシンガポールという世界有数の大規模なインターナショナルスクールがあります。

急速に中等教育のグローバル化が進む中、生徒のみならず保護者も意識改革が求められます。「自分は今後もずっと日本で暮らすから英語はしゃべれなくてもいい」と考えるのは安易ではないでしょうか。

私の場合、銀行員の時代に英語のトレーニングを受けました。「ミシガンメソッド」と呼ばれた、米軍が非ネーティブ向けに採用した英語学習法です。英語のテープを何度も反復して聞きながら、特訓するわけです。半年間徹底的に鍛えられ、なんとか英語をしゃべったり、聞き取ったりできるようになりました。

今はインターネットの時代なので、もっと簡単に英語のヒアリングやスピーキングを学ぶことが可能です。楽しみながら覚えるには、歌がいいと言われます。自分のお気に入りの欧米人の歌手の歌を覚え、口ずさむだけで、自然と英語力は上がります。そんな難しいことではありません。

グローバル化は他人事ではありません。渋渋、渋幕も日本に上陸してくるラグビー校など海外の中等教育機関がライバルになる可能性は高いと考えています。これからグローバル教育のあり方は大きく変わるでしょう。

田村哲夫(たむら・てつお)
 麻布高校を経て東京大学法学部卒、1958年に住友銀行(現三井住友銀行)に入行。62年に退職し、父親が運営していた渋谷女子高校を引き継ぐ。70年から渋谷教育学園理事長。校長兼理事長として83年に同幕張高校、86年に同幕張中学をそれぞれ新設。96年に渋谷女子高を改組し、渋谷教育学園渋谷中学・高校を設立。日本私立中学高等学校連合会会長も務めた。

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