ワインは約200種、めくるめくペアリングの世界

「軽井沢直送の無農薬グリーンサラダは、南アフリカ産の小さい粒状のパール塩とオリーブオイルをかけたシンプル調味です」と柿崎店長。どれも素材にこだわり、塩だけでも数種類を使い分けているのだという。

左がオレンジとハチミツに漬け込んだモモ肉。右は「肝の串」

比内地鶏のモモ肉は、ハチミツとオレンジにあらかじめ漬け込んだもので、食べ応えがある濃厚なうま味だ。この日はフランス・ブルゴーニュ産の熟成赤ワインを合わせて、余韻のうま味にまで舌鼓を打つ。さらにハツと白レバーを交互に刺した「肝の串」には、ニラのお浸しが添えてある。これにスパイシーな赤ワインを合わせると、これまで味わったことのない、極上レバニラのような不思議な味わいになる。

ほかに薫製塩で味わうぼんじり、とろ~り半熟のちょうちん、卵黄を付けてすき焼き風に味わうつくねとエノキダケなども提供された。焼鳥店なのにシメはジャークチキンカレーというのも意外で面白かった。

ワインは自然派ワインも含め約200種。ドンペリをやめて、代わりに高級な赤ワインに変えるリクエストにも応じてくれることもあるという。2皿にワイン1種のペースでペアリングし、そのめくるめく美食の世界にただただ魅了されるばかり。肉の内容やワインは毎回変わるので、何度来ても食べ飽きない。

焼き鳥居酒屋のようなワイワイした雰囲気ではなく、上品で落ち着いた大人なレストランなので、祝い事や記念日のディナーなどに特におすすめだ。ただし、予約をお忘れなきよう。

ジンギスカン鍋で焼く生ラムは厚さ約1.5センチと食べ応え十分

次は近年、人気上昇中のラム肉。「生ラム&卓上レモンサワー」という新スタイルのエンターテインメントジンギスカンで最近注目されているのが「大衆ジンギスカン酒場 東京ラムストーリー」だ。21年9月、東京・豊島に1号店を出したのを皮切りに、東京・品川、横浜市と立て続けにオープンしている。

さっそく品川店を訪問することに。店に近づくにつれて昔懐かしい音楽が聞こえてきた。確か、小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」だ。そうそう、昔の恋愛ドラマ「東京ラブストーリー」の主題歌。最近ドラマのリメイク版も出たと聞く。ピンク色のネオンが輝く外観を見上げると、そこには「東京ラムストーリー」と大きく書かれた看板が掲げられていた。思わず笑みがこぼれる。こういうダジャレ、嫌いじゃないかも。

品川店の外観。レトロで大衆的な雰囲気で入りやすい

店内に入ると大衆酒場らしいレトロな雰囲気が漂っている。テーブルごとに卓上レモンサワーの金色の注ぎレバーとジンギスカン鍋が設置されていた。まずは、スターターとなる「ジンギスカン初回セット」(1人前968円)を注文。タマネギ・ヤングコーン・モヤシなどの野菜と生ラムの肩ロース肉、オリジナルの薬味が運ばれてきた。

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エンターテインメントなジンギスカン