Men's Fashion

いくつ知ってる? 春夏ジャケット、定番生地は6種類

How to

ジャケットスタイル大研究(5)

2022.5.16

MEN'S EX

毎日スーツ通勤の人がいる一方で、2022年も在宅勤務多めでスーツよりジャケット着用率が上がっている人も多いという。

そんなあなたにおすすめのジャケットとコーディネートのコツをお届けするこのシリーズ、5回目の今回は、春夏向きジャケットを選ぶのに欠かせない定番素材について。サマーツイード、リネン、ジャージーなど6種類の生地の特徴を紹介する。




俳句に季語が必要なように、装いには"季節の素材"が不可欠だ。袖を通して、新しい季節の訪れを感じる。当たり前すぎて忘れがちな基本に今一度、立ち返ってみよう。定番素材の本質的魅力を再認識できるはずだ。

LINEN (リネン)

・着こむほどカッコいい“くったり感” ・光に当たってこそ映えるシワ感

BOGLIOLI(ボリオリ)

陽光に照らされて浮かぶほのかな光沢。シワすらいとおしい風合い。歳月を経るほど深まる味わい。まるで生命が宿っているかのように豊かな表情を見せるリネンは、春夏を象徴する素材だ。くったりと着古した上等なリネンジャケットからは、筆舌に尽くし難い洒脱(しゃだつ)が薫る。製品染めによってそのたたずまいを再現したボリオリの一着は、無造作に羽織るだけで粋を呼び込める逸品だ。12万1000円(ビームス 六本木ヒルズ)

ニット2万9700円/ジョン スメドレー(ビームス 六本木ヒルズ) パンツ3万5200円/ベルウィッチ(アマンオンラインストア)

WOOL SEERSUCKER (ウールシアサッカー)

・暑いほど爽快感を感じる肌触り ・コットンより優れた吸放湿性

BARBA(バルバ)

英米トラッドのアイコンであるシアサッカーだが、その発祥はインド。日本と同じ猛暑の地で生まれた素材である。汗ばむ陽気の中、半袖の上からザッと羽織る。凹凸のある軽やかな生地が素肌をなでる。その独特な爽快感はこの時季にしか味わえないものだ。ウールをベースにした写真の一着は定番のコットンシアサッカーより吸放湿性に優れ、さらなる涼感をもたらしてくれる。7万4800円(ストラスブルゴ カスタマーセンター)

ニット3万3000円/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー) メガネ3万6300円/モスコット(モスコット トウキョウ)

HOPSACK (ホップサック)

・軽快仕立てと相性抜群のハリコシ ・風が通り抜ける通気性

STILE LATINO(スティレ ラティーノ)

ナポリサルトに“おすすめの生地は?”と聞くと、しばしばホップサックを提案される。実際にその着心地を知れば、なるほどと合点がいくだろう。柔らかなナポリ仕立てとハリコシのあるホップサックが相互を補完し、シャンとした凜凜しさと柔らかな軽快感を同時に味わえるからだ。そして抜群の通気性ゆえ、歩くと背中を風が通り抜けるような心地よさ。躍動の春にこれ以上ない相性だ。29万7000円(ビームス 六本木ヒルズ)

シャツ1万7600円/ビームスF、タイ1万7600円/フマガッリ、パンツ3万7400円/GTA(以上ビームス 六本木ヒルズ) 時計80万3000円/ゼニス(LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス)