涼しく快適に過ごしたいからといって、普段の服装を簡略化して着こなせばよいというものではない。ただ単にカジュアルダウンしただけでは、着崩しただけという装いになってしまい、年相応の男性が持つべき品格が、損なわれてしまうことも。そこで、見栄えもよく軽やかさも備えたこれからのワードローブに加えると重宝すること間違いない、夏のマストアイテムを紹介する。シリーズ4回目の今回は、基本の紺ブレザーと超軽量ジャケット、イタリアンカラーのシャツを取り上げる。
Question 紺ブレをビジカジで着ると幼く見えてしまう…
“4W&柔”なブレザーは「ノータイコンサバ」の最適解だ
元来スポーティージャケットであるブレザーこそ、ノータイで着るには学生風にならないよう注意。4つボタンダブルブレストで、さらに柔らかな仕立てのものなら、軽快でクラス感あるたたずまいだ。
4つボタンダブル&柔らかな仕立てを選ぶべし
■TAGLIATORE(タリアトーレ)=左
明るいカラーニットも貫禄あるたたずまいに
タリアトーレらしい軽やかな仕立ての一着。ビジネスシーンにマッチする涼しげな差し色のニットも、ダブルのブレザーなら貫禄ある印象だ。スラックスを合わせることでよりきちんと感が増す。ジャケット10万3400円(トレメッツォ)
■DE PETRILLO(デ ペトリロ)=右
モダナイズされた大人の品格ブレザースタイル
高番手の糸を用いたテーラード然とした一着だが、袖を通すとその柔らかさに驚くことだろう。同色のシャツを合わせることで、都会的なコーディネートが完成する。ジャケット18万3700円(ビームス 六本木ヒルズ)
Study
6つボタンだと暑苦しい印象に=左
6つボタンブレザーは貫禄こそたっぷりだが、ノータイの装いでは重々しくミスマッチになる恐れも。同じダブルでも4つボタンなら軽快だ。
シングルだと学生っぽい印象に=右
ブレザーは制服としても採用されるジャケットであるがゆえに、シャツ一枚で着ると学生風になることも。特に白シャツで着る際は注意が必要。