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「もっと裁量を持って仕事がしたい」「柔軟な働き方をしたい」「自社のリスク管理に疑問を持った」――。新型コロナウイルス禍をきっかけに、将来のキャリアを考え直し、転職を検討し始める若手ビジネスパーソンが増えてきたようだ。コロナ禍をへて、企業が求める若手人材像や、中途採用の選考方法にも変化が見えている。人材紹介や転職支援を手がけるKEY ROLEの社長で、20~30代の転職支援経験が豊富な兼吉ともこさんに、留意すべきポイントを聞いた。

コミュニケーション力を重視 選考で実務も

――20~30代の、若手人材をめぐる求人の動向はどういう状況にあるでしょうか。

「飲食など新型コロナウイルスで影響を受けた一部の業界を除いては人手不足です。転職市場全体では採用合戦ともいえる状況にあり、新しい職種も生まれています。IT(情報技術)系やウェブ系は 20代であれば、未経験でもチャレンジできる場合が多いです。

オンラインでの仕事力は必須になってきた(写真はイメージ) =PIXTA

オンラインでの仕事力は必須になってきた(写真はイメージ) =PIXTA

デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の流れもあり、エンジニア系はもちろんのこと、ウェブデザイナーやウェブディレクター、事業企画などの求人が増えています。加えて、動画制作やオンラインイベント関連など、時代を反映した求人も目立ちます」

――異業種や異職種の転職が増えていると聞きます。

「新しい職種は経験者がいない分、若く未経験でも比較的就きやすい仕事です。例えば営業の新職種といわれ、コロナ禍で募集が増えたものの1つに、解約率を下げる『カスタマーサクセス』があります。営業職など数字意識が高く、人と関わる仕事していた人は向いています。業務改善の経験があれば異業種でもなじみやすいでしょう」

「サービス業の店長をしていた20代の人が、クリエーティブ系専門スクールに通ってスキルを身に付け、ウェブデザイナーに転身した例もあります。意欲があれば、大胆なキャリアチェンジも可能だといえます」

――コロナ禍前と比較して、企業が求める人材像に変化はありますか。

「自分からコミュニケーションを積極的に取れるかという点がより重視されるようになりました。在宅勤務が増えたため、上司や同僚が周囲にいなくても自律して仕事ができるか、自発的に周囲に確認しながら仕事を進められるかを見ているようです」

「もう1つ、『企業と価値観を共有できるか』も重視されています。在宅勤務という働き方の中で、働くモチベーションを維持できない人が増えています。企業のパーパス(存在意義)を理解し、共感できる人であれば、働く意義を見失わずに働き続けられると考えるからでしょう」

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