転職が決まりやすい人、そうでない人

――若手だからこそアピールすべき点はありますか。

「『新しいものを早く覚えて自分のものにすることが得意』という点はよいでしょう。ITスキルのように、様々な新しいツールや知識を業務で使う場面が増えています。そうしたものに柔軟に適応し周囲に教えていける、という点を企業は評価します」

「積極性も大切です。自分からコミュニケーションを取れるだけではなく、分からないことをある程度調べ『ここまで調べましたが、これでいいでしょうか』と聞けるタイプが好まれます」

「新卒の場合であれば、『分からないので教えてください』は許容されますが、中途採用では厳しい。『失敗から学んで成長できる』ことも重視されます。失敗しないことよりも、失敗してもいいので、そこから学ぶことが大切です。付きっきりで指導してもらえるわけではないので、ある程度は自立していて、失敗しても心が折れずに自分で立ち上がれる人がよいでしょう」

――「転職が決まりやすい」人は、どこが違うのでしょう。

「『この人と一緒に働きたい』と思われるかどうかです。素直であること、多面的に物事を捉えられることがポイントになるでしょう。また、在宅勤務が前提となる時代だからこそ、『報・連・相(報告・連絡・相談)』ができることは大切です」

「熱意を見せられるかどうかでも差がつきます。熱意がある人は、企業研究を自分から進め、面接官の情報を集めたり、企業の記事を読み込んだりして、入社後に自分が働いている具体的なイメージを作ることができます。そういう人はスムーズに転職先が決まります」

――反対に、採用に結び付かない人の傾向とは。

「企業の価値観と合わない人です。『求められる人材像』や選考方法の変化でも説明しましたが、企業が存在意義や事業の目的を『パーパス』として定める時代となり、求める人材像も明確化され、それに合う人物かという点が重視されています。だから、どんなに優秀な人物でも、『うちには合わない』と判断されれば、採用されない可能性はあります。求職者自身も自分の価値観に合うかどうかを見極めて応募したほうがいいでしょう」

兼吉ともこ
KEY ROLE代表取締役。大学卒業後、約18年間 メーカー営業部に勤務。キャリアカウンセラー資格取得後に退職。2014年にKEY ROLEを立ち上げ、転職支援、キャリアカウンセリング、キャリア研修、就活・復職講座などを手掛ける。幸せな働き人を増やす、ウェルビーイングや強みを知るための講座を定期開催している。

(日経転職版・編集部 木村茉莉子)

「あしたのマイキャリア」の記事一覧はこちら

今、転職を検討しているあなたへ / 日経転職版

同世代の年収っていくらぐらい?

日経転職版でチェック

>> 年収チェックはこちらから